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与える男  作者: geinguns
与える男
110/120

第二話 新メンバーは?

「ほんとにここで待ち合わせなのか?時間は

間違ってないよな?緊張するなあ、、、」



「なにゆうとんねん!ぬかりはないわ!」




大きな駅の改札口で、何やら2人は待ち合わせの様子。



落ち着きもなくウロウロし

用もないのに、携帯をパカパカ開ける。




「どんなやつなんだ?これから来る奴は?」



「年は18でことし高3になるらしい

名前は、有って書いてあったで。」




「有?ダルビッシュみたいだな」




「俺たちと同じでまだドラム初めて3か月の初心者らしい。



目立つように黄色の帽子をかぶっているらしいで!

来てないか探せ!与える男!」




あわてて与える男は周りをきょろきょろする。




駅を歩くたくさんの人。




このたくさんの人の中に

僕たちとバンドを組んでくれそうな人がいる。




新しい仲間が確かにこの中にいる!




そう思うと与える男はわくわくした。







しかし、約束の時間が過ぎても

なかなか現れない。




やがていらいらし、

そして落胆する2人。




「あーあ、、、やっぱりこないなあ、、、

そんなにうまくいくわけないもんね、、、」









すると背後から黒い影が一つ。




「吉田君、、、ですか?」






その声にふり返る2人。





その声の先には

黄色い帽子をかぶった人が立っていた。




きゃしゃな体に、大きなスネアを肩から下げ

長い髪からのぞく大きな目が印象的だ。



短いスカートからのぞくその足は、、、





???




スカート?







あわてた2人は、後ろを向き

何やら作戦会議。





「おい!聞いてないぞ!女の子じゃないか!

しかも、、、、」




2人はひそひそ話。




「知らんわ!有って言うからてっきり

男だと、、、それにしても」




2人は声をそろえて同じ言葉を言う。

思ったことが同じだったのだろう。




「、、、かわいい」








改めて女の子の方を向くと

作り笑いをする2人。



「よろしく」



ニタニタして挨拶をする2人。











そして吉田君は与える男に何やら耳打ち。


「おい、、、与える男、、、

バンド組んだことは、2人には秘密にしようか、、、」




「そうだな」










ざわめく駅で初めて会った3人。




いったいどんな音を出し

どんなリズムを刻むのだろうか。





与える男は今確かに

新しい道への一歩を刻んだ。



なんか藤川がFAしても大丈夫な気がしてきた、、、

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