ブログ開設する!
パソコンを両手に抱えた女の子が帰宅する。
靴を脱ぎ散らかし自分の部屋にかけこむ
そんなに急がなくても、、という感じだ。
「私の机の右側!右側に置く!
右側じゃないとだめなんだよねー
左はだめ!」
なぜパソコンを右に置くかは謎だ。
「そしてあとは説明書を呼ぶか、、、兄貴ー
ちょっとこーい!」
リビングから三つ年上の兄貴が
大柄な体を揺らしながらやってきた。
「おーとうとう買ってきたかあ。
どうせ使い方わからんのだろ?
まずは、これが電源だ!押してみろ!」
梓はボタンを押した。
パソコンが、ハードのモーター音とともに立ち上がる。
「それでこれがマウスだ!
これで画面の矢印を自在に操れるのだ!」
「、、、まったく矢印さんが言うことを聞かないんですけど、、
私のこと嫌いなのかなあ」
「くじけるな!マウスの持ち方が逆だぞ!」
「おー思いどうりにうごーく!
もうパソコン怖くないよ!兄貴!」
「あとはネットだな!google、、、
いや、yahoo!をトップページに設定しといてやるぞ!」
梓はトップページにある項目を手当たり次第に
クリックしていく。
まるで、新しいおもちゃを買ってもらった
小学生のような表情だ。
そして、梓はある一つの文字を見つけて
目を輝かせた。
「あーブログだって!有名人もやってるやつでしょ!
私もできるの?」
「もちろんできるとも!しかも無料だぞ!
開設してやろう!パスワードはお前が決めろ!
ほかの人に言っちゃダメだぞ!」
「秘密なのね、、、」
「題名は、、、梓の日記にしよっと!
シンプルイズベスト!
さあ兄貴出ていって!人の日記を見ちゃやーよ!」
部屋を追い出された兄貴は不思議に思った。
あいつ、、意味わかってないな、、
ブログに書くってことは、全世界の人が見るのに
見ないではないだろう、、、
早速兄貴は自分の部屋に帰って
梓が何を書いてるのか、チェックしてみた。
「えーと、yahoo!ブログの検索でっと、、、
あったあった、なになに、、、、
梓の日記
○月○日
きょう、パソコン買った。
それだけかよ!