第1章5:研修旅行~食料調達~
森の中に入ると、小鳥の鳴き声が聞こえる。
「そういえば、大将が降参したら点数が低いとかなんなんだろう?」
「ん~・・・しかも、俺が大将って(笑)」
おどけて見せる瞬。
「成績つけるっていってたよね~。競争なのかな?」
「・・・それはないんじゃないでしょうか?競技内容とか言われてないですし。」
と、みずきが言った事をそのが否定する。
「そうだなぁ・・・そういえば、みんなメールについてた意味不明な言葉なんなんだろうね?」
???瞬を除く3人が首をかしげる。
「意味不明な言葉ってなんだ?メールには班割くらいしかなかったじゃん。」
「んにゃ、“守護女神アテナ”って書いてあったよ。これを守れとも書いてあった!」
「「「・・・」」」
「なんで早く言わないんだよ!」
「お、おう?新キレるなよ(笑)」
「それを守れってことは、このサバイバルの趣旨は他班とバトってそれぞれのキーワードを集めていくことじゃねーか!」
「あぁ!そういうことか(笑)」
早くいえよ・・・
「まぁ、なんにしても、ベースキャンプを作ろう!」
と、あっけらかんとして言う瞬がいた。
森のかなり奥に行くと、小さな川が流れていて、少し開けたスペースがあった。ここなら敵からの奇襲とかに即座に反応ができるだろう。
「ここら辺がいいんじゃないかな?」
と提案する。
「そうだね。ここら辺なら水場も近いしいいんじゃないかな?」
「じゃぁ、ここにベースキャンプを作ろう!・・・具体的にはどうしようか?」
瞬・・・お前は頼りがいがあるんだか、抜けてるんだかわからんな。
「とりあえず、寝床の確保と食料の確保が優先かな?あとは周りに敵が近づいたらわかるようなトラップを作っておいた方がいいかも。」
と俺は言った。
「そうだな。じゃぁ分担してやっていこうか。みんなどれができる?」
それまで、あまり口を開かなかったそのが手を少し挙げて発言をした。
「・・・私は寝床つくりならできると思います。」
「おぉ!じゃぁ寝床つくりお願いしていい?」
「はい。」
と寝床係が決まった。
「あとは、食料とトラップだな。食料はこの辺は小動物いるみたいだな。後周りに川もあるし。」
「じゃぁ、食料調達は俺がやるよ。」
「おう、じゃぁ任せた!俺の釣り具を貸してやるよ!」
「・・・お前なんで釣り具なんてあるんだ?」
「自然の家だから、近くに川もあるかと思って」
と笑っている。用意のいいやつだな。
「じゃぁ俺とみずきでトラップを作っていくか。」
「はいよ!」
みんな荷物を置いて作業に取り掛かる。そろそろ、12時を回る。
「とりあえず、小動物を探すか。」
新は何も考えずにいたわけではない。自分のgiftを考えた時に、今は物を浮かすくらいしかできない。なら、小動物を浮かせて捕まえればいいではないかと考え、食料調達に志願した。
しばらく、森の奥深くまで歩くと、
ガサガサ。
音が聞こえたので、ぴたっと動きを止め、出来るだけしゃがんで、様子をうかがう。
ウサギがピョコっと顔を出している。鼻をくんかくんかして、餌を探しているようだった。
新は目の前のウサギに集中した。
浮け・・・浮け・・・浮け!!
多少ウサギはフワリと浮いた・・・が、捕獲にまで至らなかった。じたばたしたかと思うとグラビティから抜け出し、逃げてしまった。
・・・ふぅ。まだまだ使いこなせてないや。
結局、借りた釣竿の道具の中にあったラインを使って簡単な罠を作って、5か所に設置しておいた。
「意外とgiftは練習しないと使えないな。」
時間を見ると1時30分を回っていた。3時に集合だから、後1時間30分しかねーや。急いで釣りの用意をすると、川へと棹をふる。
「いやぁ。落ち着くな~」
30分待っても40分待っても坊主。さすがにやべぇ。浮きは浮き沈みしているからいるんだろうな。さすがに坊主では帰れない。
焦りといら立ちから横にあった大きな石をつかみ水面から顔を出している岩に思いきりぶつける。
「うがぁぁぁ」
すると、水面に2匹の魚がぷかぁ~っと浮いてきた。
「???なんでだ?・・・あぁ。そういえば、なんかの番組で岩に大きめの石をぶつけて漁をしているのがあったな。」
そそくさと、浮き上がってきた2匹を捕まえると。もっと大きめな石をつかみ岩に投げつける。
結果的に7匹の魚を捕まえることができた。
袋に成果をいれ、仕掛けたトラップを見に行くと、3匹のウサギがかかっていた。
「お!結構うまくいくもんだな。」
捕まえたウサギを抱えベースキャンプまで戻る。
サバイバルが本格的になってきました。
サバイバル経験ないので、かなり適当なこと書いてますが・・・そこはご了承ください。
アドバイスお願いします。