プロローグ1:gift
時は西暦2369年。2000年代に起こった世界大戦、異常気象により人類は疲弊し、飢餓が蔓延し絶望の淵をさまよった。
しかし、300年が経ち、国力が回復、以前のような平和な世界がやってきた。
以前と違うのは科学力が発展し、よりよい暮らしができるようになった点にある。
後もう一つ・・・
極めて困難な世界を体験することによって、20万年前から進化が止まった人類に変化が起きた。
gift
人類は『神より授かった能力』としてそう呼ぶ。
能力は様々なものがある。
テレポテーション、サイコキネシス、テレパシー・・・etc
最初の能力を得た人類が確認されてから100余年経つ現在でも、発現条件は明確に分かっていない。
あるものは幼児期に発現させるものもいれば、能力を発現させることなく、生涯を終えるものもいる。
能力を発現させたものは、力に溺れ己が能力を悪事につかうもの、能力を理解し善行に使うもの、様々いる。
そういった能力による事件を減らすべく、最初に能力を得た人類の一部が、授かった能力を正しい使い道へ導くためへの学校が作った。
神天賦学園である。
神天賦学園は、100年に渡る長い歴史を持ち、能力者がこの世界へ溶け込めるよう、社会との調和を築き上げてきた。
初等部から高等部までそろった全寮制の学園である。日本全土から能力を発現した子供たちを集め、教育し、社会に送り出している。
このような学園ができる前は、能力者たちは阻害され、畏怖されてきた。そう、まるで鬼の子を見るような好機の目で見られてきた。
学園ができてからは、社会からの理解を得て、共に共存してきた。
一方で、神天賦学園に敵対するものたちもいた。
それは、長年に渡って迫害されてきた能力者たちによって作られた犯罪組織、
Evil Gifted Devil
鬼より授かりし悪の能力
である。
EGDの構成員は自分たちの能力を使い、悪道の限りを尽くしていた。恐喝、殺し、強盗・・・挙げていったらきりがない。
EGDを抑制すべく、神天賦学園の学生たちが動き出す。
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