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【プロローグ】異世界に行きたいとは言ってない

「ふぅ、このゲームって集中力使うから疲れるな…コンビニに行ってなんか買うか」

俺はゲームが好きな石田拓也ただの学生…いや、実は大学生を目指してる三浪生だ、今年こそは!っと毎回言っているのだが、まぁ現実はそう簡単にはいかないようだ

「パンとラーメンあ、あと贅沢してアイスも買お」

よし、久しぶりに豪勢な食べ物ばがりだ!帰ったら楽しみだな〜って、ん?こんな所に本屋ってあったっけ?まぁ新しくできたのかな?新しい参考書欲しいしちょっと見ていくか

「へぇ~ラノベ多いな…」

拓也はラノベ一冊を手に取りページを開いて主人公が冒頭のセリフ

「異世界に行きてえな」

っと呟いた

「では、行きましょう」 

「は?」

天使?本屋の何かしらのスタッフの服装か…?いや、そんなのさしたら炎上するだろ

「まぁ、そんなの考えてることがあったらさっさと行きましょうか」

「おい!ちょっと待っ」

気付いたら俺は本屋ではなくある街の中に居た

「お望み通り異世界でございます。」

「お、おい!俺はこんなの望んでないしここはどこなんだよ!?」

「ここは異世界のある街でございます。先ほど石田様が「異世界に行きてえな」っとおっしゃったのでお望み通り異世界に連れてきたまでです。礼にはおよびません。」

なんだ、このクソ腹立つ天使は!?

見渡すと石の橋を馬車がゴロゴロと通ったり空を飛んでいる者も居る明らかに異世界である

「早く俺を元の世界に戻せ!」

「いえ、それはできません。なにせ一度転移させると元に戻せない魔法で私自身そこまで立場も上ではないので。」

「立場ってなんだよ!?良いから俺を早く元の世界に帰せ!」

「あんまり言うとこのまま魔物が居る洞窟に入り込みますがお望みですか?」

「あ、いえなんでもありせん…」

こわぁぁぁ何あの笑顔、怖いんだけど!

「ご理解ありがとうございます。では私のお役目は終了なのでまた生きていたら会いましょう。」

「え?は?生きていたらってなんだ!?生きていたらって!」

俺の叫びも虚しく天使は消えていった

「ふざけんなよ…なんだこの世界!俺みたいな浪人生には無理だって!?もっとボディビルダーみたいな奴を転移させろよ!」

俺なんて三浪してるんだぞ!親にはもう勘当ギリギリの状況なのにいきなり異世界ってなんだよ!

「っとすみません」

「貴方何者…」

俺は金髪の小学生ぐらいの少女にぶつかり咄嗟に謝ると何故か少女は剣のような物を召喚してこちらに向けてくる

「ひぃぃぃぃすみません!何者でもありません!ただの浪人生です!命だけはどうか助けてください!」

物騒過ぎるだろ!?こんな可愛い見た目して、なんでぶつかっただけで殺意満々で剣向けてくるんだよ!?

「ロウ、ニンセイ…?なんだそれは?美味いのか?食べれるのか?」

「い、いえ食べませんし美味しくもありません!」

「そうか、なら殺す!!食べ物をくれないと殺すぞ!」

「それだけは勘弁を!命だけは命だけは!!!!!」

「命…?何を言ってるんだ?本当に取るなどありえないだろ?今日の日を忘れたのか?今日は剣様の日だぞ?」

剣様…?日本で言うハロウィン的になものか?

「ご、ごめん…剣様って?」

「お兄ちゃん剣様知らないのか?あの、魔王を倒したメンバーの一人剣様だぞ!今日は剣様のジョークである「食べ物をくれないと殺すぞ!」って言って食べ物を貰う日だぞ!」

なんだよ、そんな物騒なジョークはって…魔王倒されてんの!?こういうのって大体魔王倒したら元の世界に戻れる系じゃないのか!?ちゃんと説明してくれよ!あのクソ天使がぁぁぁぁぁぁぁ

「な、なるほど…でも、ごめんね今食べ物持ってないんだよ」

「そうなのか…ノリの悪いお兄ちゃんだね!って…お兄ちゃん珍しい顔してるね」

「え?そ、そう?」

それってつまり…俺がイケメンとかに近いってことか!これはこれは褒められたら照れるな〜

「うん、顔は普通だけど、凄い白いし、しかも黒髪?珍しいねこの世界で黒髪なんか滅多に見ないのに…」

え、普通って言われてた?俺の顔今普通って言われた?ま、まぁブサイクよりかはマシか…

「そうなの?黒髪って珍しいのか、、、」

「で、お兄ちゃんなんでここに?ってそういえば自己紹介がまだだったね!私は"ルートレル・ファイン"って言うの!良い名前でしょ!」

ルートレル・ファインってどっちで呼べば良いのんだ?異世界物は大抵下側だからファインで良いか…

「良い名前だと思うぞ、俺は石田拓也って言うんだよろしくな!訳あってここはどこかも分からないし金もないし帰る場所もないのさ」

「名前も不思議だし、一文無しだし家もないもしかして、ホームレス?」

「ホームレス言うなホームレスって」

ファインはため息をつき、いきなり手から石を取り出し何やら喋っている様子

え?あの石ってスマホみたいな感じ?

「タクヤ!特別に私の家にしばらく住んで良いってさ!お父さんとお母さんの了承は貰ったよ!」

人生で初めてだ…小学生ぐらいの子供にこれ程感謝をしたのは

「ありがとうございます」

「って土下座するほどのことじゃないでしょ!」

「いや、しないといけない!」

「はぁ…分かった好きなだけしないよ…」







しばらく土下座をしてファインの家に着くと

「お母さん!連れて来たよ〜」

「おかえり〜そして、いらっしゃい〜ホームレスなんだって?大変だね〜困ったことがあればいつでも言ってね」

「あ、はい…ありがとうございます…」

ファインの奴俺のことをホームレス扱いしやがって…まぁ実質ホームレスだよな…

「え、えっとまず聞きたいことはがいっぱいなんですが、ここはどこでこの街の文化とかを…」

「タクヤって本当に何もしらないんだね〜ここは"フェリス"って街でイースト州の所にある街なんだよ〜」

フェリスって確か…スペイン語で幸せをフェリスだったよな…

「それで今から約300年前に魔王を倒したパーティーである"龍の巣"って言うパーティーの一人である剣様がこの街に色々貢献してくれた人なんだよ〜剣様は偉大なんだ〜!」 

「ごめんなさいね〜ファインは歴史オタクなのよ〜」

「そ、そうですか…まぁとても勉強になったよありがと…ファイン」

その記憶力俺にくれないかな…

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