31.異世界人
「これは…美味いな。」
ヤシャルに用意してもらった材料が調理され、食卓を飾る。
ミグは見たことのない材料が、見たことのない食事が並んでいる中、恐る恐るフォークで突く。
1口、また1口と口に運ぶ。
ミグの口にあったようだ。
「調味料万歳。」
竜真は小さく呟き、ミグが見たことのない棒を2本を巧みに使い、かなりの早さで目前の料理を口に持っていく。
普段も大いに食べる竜真だが、今の竜真はアルシュラ並みの食べっぷりだった。
ミグの前までも棒は延び、皿の料理をかっさらっていく。
「リウマ、その棒はなんだ?」
「これは『箸』って言う、料理を作ったり、食べる時に使う道具なんだ。この『箸』は食べる用の箸なんだ。お祖父様に頂いたこの箸は特別。世界に1本しかない。時計と一緒。名だたる名匠に作られた。」
「はし、こめ、みそしる、…改めてリウマが異世界出身と言うことを認識したよ。」
「ミグ、僕の料理、おいしいだろ?」
「あぁ。この『味噌汁』、美味いな。」
ほのぼのと進む夕食の時間。
ヤシャルは気を効かせて、退いていた。
ヤシャルから、この神殿を自由に使用していい許可をもらい、必要な食材等を置かせてもらい、神殿から竜真の世界に出入り出来るようになった。
竜真は旅をしながら、自身の世界に戻る方法も探していた。
「確実に帰れるのが分かっているかいないか、かなり重要だから嬉しいね。」
それはそうだとミグは味噌汁を飲みながら思う。
自分が異なる世界に飛ばされたら、―きっとリウマのように構えてはいられない。
そう思うと竜真が何を思い、こちらで暮らしてきたか気になった。
「リウマ、いや、竜真が正しい発音なのか。竜真はこちらに来て、どうして、こういった生活をしようと思ったんだ?」
竜真がどうやって、こちらに来たのか…
竜真は意味深な笑顔で微笑んだ。
短っ!
次回、昔を振り返ります。
ところで、ニャルマー達…無事なんだろうか?
ポケットなモンスターのB&Wをプレイ中
4つ目のジム前に鍛えてます。
シママ進化したぁ。
次はモンメンとコロモリだぁ〜