65 さぁ、仕事
その日は仕事に戻り、いつものようにダンジョンに向かった。
Fランクのダンジョン・カトリーヌを攻める俺たち。
ゾードは相変わらず背後から指南を飛ばし、俺やミア、風助、ウラウサらが戦った。
どうやら、近い内に俺たちをレベル1000に上げたいらしい。
今は俺はレベル500ほどなので、あと500上げなければならない訳だ。
しばらくは覚醒体討伐はゾード頼りかなぁ?
などと、考えながらダンジョン・カトリーヌの地下6階まできた。
スリープペガサスが現れた。
「一の型・水飛沫!」
ミアが大きく水飛沫を上げながら、剣を一閃させる。
風助が水飛沫に風を巻き起こし、ダブルでスリープペガサスに攻撃する。
ウラウサは巨大化&2本歩行になり、ムキムキの筋肉でスリープペガサスをぶん殴る。
「ナイス、ミア、風助、ウラウサ!」
俺も参戦する。
そうして、地下7階まで辿り着いた時、鬼監督のゾードが、今日はここまでで引き上げる、と言った。
俺たちはヘロヘロで地上に上がり、屋敷に帰って行った。
ミアが冷えたレモネードを入れてくれて、みんなでとりあえず一杯飲んだ。
レモンの爽やかな風味が喉越し良く通っていく。
「ふぅ、生き返ったよ。」
俺は言い、配信に取り掛かった。
みんな、ヨガしたり、パズルしたり、映画見たり、と好きな事を始めた。
コンテナ「みんな強くなったなぁw」
li「ミアちゃん美人!」
サラダうどん「ジョーカーかっけぇ!」
空「ゾード様動かんやんw」
$「ウラウサが強い!ムキムキやんか!」
などと反応があった。
そして、俺はいよいよ異世界ネットショップを開いた。
そう、ドラゴン・シャニルを買うためだ。
俺が庭でドラゴン・シャニルをポチると…
地面に真っ暗な穴が空いたかと思うとダークドラゴン・シャニルがその中から現れた!
8メートルほどの巨体で、黒の鱗がびっしりと尻尾まで生えている。
「オレサマを召喚したのはどいつだ?」
「お、お、俺です…!」
俺は緊張した面持ちでいう。
「そうか、キサマか。
オレサマの食事は1日5回!
上等な牛肉しか食わんからな!」
「あ、は、はい!
よろしくお願いします…!」
そして、シャニル様に牛肉を差し出した。
バクバクと勢いよく食べるシャニル様…
おぉ、さすがドラゴンだなぁ…
そうして、ダークドラゴンのシャニルが仲間になったのだった。
「みなさん、夕飯ですよー!」
ミアが呼ぶ。
その日はマグロの漬け丼、しじみの味噌汁、野菜のナムルだった。
マグロの漬け丼は醤油わさびが効いて居てかなり美味しかった。
そうして、夜は更けていくのだった。
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