55 いつもの夜
帰ると、ミアはゼンファやウラウサ、風助達とボール遊びし始めたし、ジョーカーは映画部屋で映画を見に行ったし、ゾードは屋敷の周りをサイクリングすると言って出て行った。
俺は相変わらず唯一の趣味である、動画配信をした。
しかし、みんな趣味が多いなぁ。
俺もパズルでもしようかなー?
そんな事を思いながら今日の動画を挙げていった。
ネコ主義「ゾードやる気無いかーい!w」
ミャー「ゾード様スマホいじってるやん。笑」
斉藤「ミアちゃんは真面目だなぁ♡」
コメコメ「ゼンファ、ウラウサ、フウ、もふっもふ!」
カナリア「ウラウサおった?」
555「ウラウサの指定席はミアたんの腕の中(*´ω`*)」
などなど、コメントで溢れ返った。
既にチャンネル登録者数は10万人を突破し、中々有名になってきたようである。
もちろん、華魔鬼凛と対峙したシーンや、異世界ネットショップの名前が出てくるシーンはカットしてある。
まぁ、だいぶバレてるかもしれないが…
その後、まだ、夕飯まで時間があったので、異世界ネットショップを開いたら。
〜ヨロズ売り場〜
☆アイテムリュック(200個)…2000万円
200アイテムリュック、200リュックとも呼ばれる。
200個のアイテムを無重で収納できる便利なリュックサックだ。
☆スキルフルーツ…5億円
食べるとスキルが増えるスキルフルーツ。
それ以上の説明は無いが、是非買っておきたい品物だ!
☆ダンジョンバイク…7億円
MPを消費してダンジョン内をスイスイ走るバイク。
これさえあれば、ダンジョン内の移動が楽だ!
とあった。
俺は200リュックとスキルフルーツを買った。
残金は2億円。
また、貯めなければならない。
「おや、それはスキルフルーツですね?」
サイクリングから帰ってきたゾードが言った。
だから、何でお前は知ってるんだよ!
心の中でツッコミを入れる。
「そうだよ。
さて、誰に食べてもらおうか?」
「私は要りません。
みあさんかジョーカーさんがいいのでは?
風助やゼンファーファ、ウラウサに食べさせるという手段もありますが…」
結局話し合ってミアが食べた。
そして、スキル・精神破壊をゲットした。
精神破壊かぁ…
人型モンスターには効くのかな?
スキルの効能がよくわからないまま、俺たちはご飯を食べた。
その日の夕飯は、味噌ラーメン、餃子、生ハムのサラダ、だった。
味噌ラーメンはコクがあって、もやしやキャベツもシャキシャキして美味しく、餃子はじゅわー!、生ハムサラダは生ハムの塩気がいい塩梅で美味しかった。
そうして、俺たちの夜は更けていく。
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