53 和やかな休日
その日は久しぶりののんびりとした休日で、俺はある買い物をする事に決めていた。
それは…
自動車だ!
ダンジョンに行くには、地下鉄を乗り継いで行っているが、それも面倒だし、屋敷は広いので、駐車スペースならいくらでもある。
「ミア、ジョーカー、ゾード!
車買いに行くぞー?」
俺は言う。
「まぁ、車ってCMという奴で走ってる物ですの!?」
「ブィーン!(^^)」
「それは良いですね。」
という訳でみんなで車屋に向かった。
色んな車が置いてあるが、やはりファミリーカーなどの大型車だろう。
俺はロロアードを買う事にした。
10人乗りで中はめちゃくちゃ広い。
燃費も比較的良いし。
「ありがとうございましたぁ!」
ブラックカードを差し出し会計を終えると店員がにこやかに送り出した。
俺たちは、早速その車に乗り込んだ。
ゾードが助手席、ミアとジョーカーは後ろに乗っている。
「へぇ…
中々の速さですね。
私が飛ぶのと同じくらいでしょうか。」
ゾードが言い、そこで初めてゾードが空を飛べる事を知った。
「よぉし、このままショッピングモールに行って遊ぼうか!」
「「「さんせーい!」」」
という訳で眠月区のショッピングモール「ワクワク」に向かった。
俺は小遣いを20万円ずつ渡して別行動にした。
さて、何買おうかなー?
俺って趣味無いんだよねぇ。
そういえば、iPadあったら便利だと思ってたんだよなぁ。
あと、ペンタブも。
俺はiPadとペンタブを買ってお会計した。
さて、ミア達は?
フードコートで待っていると、ジョーカーがやってきた。
プレ◯テ5を買ったらしく、大きな紙袋を下げている。
ミアはグ◯チのバッグを買ったようだ。
あれ?
ゾードは?
ゾードも大きな紙袋を下げて帰ってきた。
「ゾード、それ何が入ってるんだ?」
「これは、スクリーンとプロジェクターですよ。
ほら、私たち映画好きが多いでしょう?
だから、大画面で見れるように、ね。」
「ふぅん、みんな買ったなぁ。
いや、別に好きに使って良いけどさぁ。」
俺は言う。
そして、フードコートでラーメンやらパスタやら、ファストフードやら、ドーナツやらの昼ごはんを食べた。
「しかし、いつ覚醒体の事大和ダンジョン委員会に言うんだろ?」
「まぁ、いつかは報告しないとね。
大和ダンジョン委員会は既に知ってると思いますがね。」
ゾードがたこ焼きを食べて言った。
「うーん、狐と狸の化かし合いか…」
そんなこんなで、その日の休日は和やかに終わったのだった。
俺たちはいつもの屋敷にロロアードで帰って行った。
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