5 風助爆誕
えぇぇぇぇぇ!?
まじかよ!?
従魔まで買えるってのか!?
ウィンドオウル…
どれほど強いのか分からないが…
値段的にはかなり高いし…
ただ、これとドローンカメラを買うと俺の貯金が吹き飛ぶ事になるんだよなぁ…
で、でも…
これは先行投資ってやつじゃ無いか…?
よしっ!
買っちゃえ!
俺はATMから10万円下ろすと、ウィンドオウルをポチッとした。
すると、俺のそばに光の風が起こり、それは大きなフクロウの形になった!
「おぉ…!」
「モフフ!」
ウィンドオウルはモフフと言って俺に擦り寄ってきた。
首下のもふもふが超もふってて可愛い!
フクロウがこんなに可愛い物だとは…!
嘴で俺の肩をトントンと叩くので、腹が減ってるんだと思った。
でも、ウィンドオウルって何食べるんだ?
とりあえず…
ネズミ…?
その瞬間、ウィンドオウルは押し入れに入り込み、ネズミを捕らえた!
「お、おぉ…!
えらいぞ!
ウィンドオウル!
っていうのも、何か変だな…
そうだ!
お前は風助だ!
風助、いいな!」
「モフモ!」
風助はネズミを丸呑みして、返事した。
おふぅ、豪快…!
そして、俺は大きなケージを買って風助を入れると、歩いてサマンサのダンジョンに向かった。
サマンサは歩いて行ける距離だ。
しかし、風助は荷物になるな…
ダンジョンの入り口の売店でドローンカメラを買うと、俺はダンジョンに入り、風助を解放した。
そして、ドローンカメラも放った。
風助は嬉しいらしく、のびのびとダンジョンの上空を飛び回っている。
流石フクロウだなぁ。
あんなに飛ぶのかぁ。
などと思っていると、バイオレットスライムが現れた。
毒属性の少し厄介なスライムだ。
が…
風助は身体の周りに竜巻のような激しい風を巻き起こし、バイオレットスライム5体を巻き上げ、地面に叩き落とした。
「モフッ(*´ω`*)!」
風助は俺の脇腹に頭ぐりぐり攻撃で甘えてくる。
なんて強くて可愛い奴なんだ!!!
俺は風助を褒め称えた。
続いてイエロースライムが現れた。
物理攻撃で分裂する厄介な奴だ。
俺は包丁で高速剣を発動すると、「ふう、行けー!」と風助に命じた。
風助は爪を一閃し、風のカマイタチを発動。
イエロースライムを微塵子にした。
そんな調子で、ふう&俺ペアは余裕でダンジョンを進んでいった。
俺たちの記録はドローンカメラに残っていく。
俺たちはボスの部屋まで到達すると、何だあっけなかったな、と出口に戻って行った。
「お疲れ様でした!」
出口の係員が言う。
「あぁ、良い汗かいたよ!」
俺は上機嫌でケージを持って帰った。
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