表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/82

35 氷のヴァンパイア

それから、Gランク最後のダンジョン・ローザで荒稼ぎする日々が続いた。

ローザでは中々高額なドロップアイテムが手に入り、1日の稼ぎは500万円を超えた。

それに、大和ダンジョン委員会からの給与と、動画配信の収入も計算に入れて…


2週間後…


目標額の1億2000万円に到達した。


俺は異世界ネットショップを開いた。


そして、迷わず氷のヴァンパイア・ゾードを召喚したのだ。


リビングに氷の塊が床から突き抜け、その中に1人の美青年が目を閉じて入っている。

彼はゆっくりと目を開くと、氷が粉々に割れた。


中から現れた美貌の男は…


「あなたが私の主人ですね?

私は氷のヴァンパイア、ゾード。

よろしくお見知りおきください。」


「よろしく、ゾード!

俺は月野衛輔だ!」


「よろしくお願いします、ゾードさん!

エルフのミアです!」


ミアも言う。


「よろー(^_^)v

魔術師ジョーカー☆」


ジョーカーも挨拶する。


「早速ですが、私のコーヒーはブラック、豆はケットシードコーヒー豆しか受け付けません。

それから、お風呂は一番最初に、1時間ほどかかります。

入浴剤はアロマソルトを。

ご飯時には、朝は紅茶、夜は赤ワインを付けてください。

それから…」


「ちょ、ちょっと待てー!

お風呂1時間て、お前は女子か!

じゃなくて、注文が多過ぎるぞ!」


俺は言う。


「仕方ないでしょう?

私はヴァンパイア貴族の生まれですからね。

そうやって育てられてきたのです。

あ、好物はバジル系の料理です。

ハンドクリームありませんか?

手が乾燥しましたよ。

なんなら、ハンドパックもあるとなお良いですが…

私はこの美しさだけで5000年生きてきたのですからね。」


ゾードは言う。

かなり美容に気を使っているらしい。


また、変な奴がやってきたなぁ。

俺の第一番目の感想だった。


「と、とにかく、実力を証明してもらう!」


「ふん。

私のレベルを知ってますか?

月野さん?」


「いや…

500くらい?」


「ふん、1800ですよ。」


「ま、ま、まじか…」


俺は素直に驚いた。


「とにかくお風呂入ってきます。

ミアさん、沸いてます?」


「え、あ、はい!

今沸かします!」


そんな訳で、氷のヴァンパイアが仲間になったのだった。


わがまま放題の氷のヴァンパイア・ゾードを連れて、次の日ダンジョン・ローザに向かった。


レベル1800とはいえ、やはり確かめなくてはならない。


「コカトリスぅ?

私にコカトリスを倒せって言ってますぅ?」


ゾードはかなりバカにした様子でそう言った。


「さぞかしすごい技が見れるんだろうな。

とにかくやってくれ。」


俺は冷たく言う。


「絶対零度…」


ゾードがそう言うと、コカトリス達は一斉に凍りつき、氷と共に砕け散った。

ゾードは指一本も動かして居ない。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

応援の☆評価やブックマーク、リアクション、感想もらえると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ