32 Gランク最後の
ダンジョン・リリカを攻略した俺たちは、Gランク最後のダンジョン・ローザを攻略する事にした。
ローザはコカトリスの巣窟で、0011ログドもローザに居たコカトリスの変異体だ。
まぁ、もう変異体は居ないのだが…
俺たちがローザに着くと、相変わらず風助とゼンファーファを魔法ケージから放って、ドローンカメラを飛ばした。
ドローンカメラもいい奴に変え買えており、24時間録画機能が持つ。
俺は珍しく雪月花の剣の威力を試したくてウズウズしていた。
すると、ドロボーコカトリスが現れた。
何でも盗む厄介な奴だ。
「あれ?
ジョーカーサイコロは?」
「盗まれた( i _ i )」
てな具合でかなり厄介だ。
俺は雪月花の剣で斬りつけると、月の幻影が降りて、ドロボーコカトリスは斬られて激しく吹き飛ばされた。
こりゃ、すげぇや!
俺は調子に乗ってコカトリスを斬っていく。
そのうち、月の幻影、という技までマスターしてしまった。
ジョーカーも活躍して、俺たちは楽々と地下4階まで進んだ。
そこで、リンクの仙道さんとコノハ+の白波さんのペアと出会った。
なんだ?
AランクとBランクのリーダーが…?
「ツキノか…
公認ダイバーになったようだな…」
「えぇ、おかげさまで。
仙道さんと白波さんは32番目のダンジョン探しですか?」
「…まぁね。
そんなところ。」
白波さんが答える。
「ツキノ、この後少し時間あるか?」
「え、はい。
ありますけど…」
「少し話がある。
お前も知っておいた方が良いだろう。」
仙道さんは言う。
「あの話話すの?」
白波さんだ。
「一部な。」
そんな訳で、俺たち一同はローザのダンジョンを出て、駅前の喫茶店に向かった。
チェーンの喫茶店で、俺たちはセルフでコーヒーなどを頼んだ。
「話って何ですか?」
席につき、俺はエスプレッソを一口飲んでそう尋ねた。
「実は、俺たちリンクとコノハ+、それからRoadの公認ダイバーパーティは、共同で基地を持っている。」
仙道さんがコーヒーを置いてそう言った。
「は、はぁ…」
基地?
まじか?
「そこには、巨大な盗聴器マシンがあり、色んな情報を日々集めている。
これは、大和ダンジョン委員会も知らない情報だ。
お前も口外しないでくれ。」
「は、はい。
しかし、どうしてそんな事を…?」
「一番に不信感を感じたのは、対戦スペースだ。」
「対戦スペース…
何度も話題に上がってますから、何かあるとは思っていましたが、一体何が不信なんですか?」
俺は尋ねた。
「おかしいと思わないかい?
対戦スペースはどんな技も魔法も遮断する防御壁がある。
もしも、大和ダンジョン委員会にそんな技術があるのなら、例えば何も技や魔法を通さない防具も作れると思わないかい?」
白波さんが水を飲みそう付け加えた。
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