26 ヨネさん
俺たちよろず♾️は、次の日、大和ダンジョン委員会のビルに向かった。
公認ダイバーのバッチを見せると、すぐに上階の会議室に通された。
中には小太りのおっさんがいた。
「やぁやぁ、チミたち!
僕の名前は、古村米介というんダネ!
ヨネさんと呼ぶんダネ!」
「はぁ…
あのぅ…?
栗原さんは…?」
「彼はこの担当じゃ無いんダネ!
僕りんが担当なんダネ。
さて、ツキノッチ、ジョーカー君、そして、ミア君、まずは席に座りたまえ!」
ツキノッチ言うな!
俺はとりあえず席についた。
「さぁて、僕の担当は何か分かるんダネ?」
「いや、全然。」
「僕りんの担当!
それは、変異モンスターの討伐管理、なのだよ!」
「変異…モンスター…???」
「そうなのダネ!
ちょい真面目に説明すると、モンスターとは普通に居るモンスターの事、変異モンスターは何らかのウイルスによって化学的に変異したモンスターと言えるのダネ!」
「化学的に…?
そんな話聞いた事無いですけど…」
「それはそうなのだね。
変異モンスターの件はトップシークレット。
一部の公認ダイバーしか知らないのだねー。」
「はぁ…」
「変異モンスターは通常のモンスターの2倍の攻撃力になるのだね!
と言う訳で、変異モンスターの討伐依頼をしたいのダネ!」
「え!?
俺らが討伐するんですか!?」
「うんにゃ、厳密には、討伐チームを組んでもらう。
そのチームにチミたちのパーティの中から、ジョーカー君とミア君を借りたいのダネ。
今回の変異モンスター・0011ログドの討伐チームには、白波海人君、桜波龍君、ジョーカー君、ミア君、そして、来栖ここあちゃん、の5名を予定しているのだね〜。」
ヨネさんは言う。
「危険な仕事ってこの事だったんですね?」
「そうなのだね!
拒否権は無いのだね。
契約書に記載されているのだね。
ただし、討伐が成功したら、ボーナスとして500万円出すのダネ!」
ヨネさんは言った。
「俺は付いてっちゃダメなんですか?」
「はっきり言うけど、足手纏いなんだねぇ。」
「どうする?
ジョーカー、ミア?」
「行くよん♪♪♪」
「私でよろしければ…」
と、2人が言うので、改めて討伐依頼の紙にサインした。
そして、その日は大和ダンジョン委員会の色々で一日が潰れ、帰り着いたのは夕方5時ごろだった。
ふいぃぃ…
疲れたなぁ…
ウイルスの感染により、化学的に変化したモンスター、か。
なんだか、バイオ◯ザードみたいな世界観になってきたけど、とりあえず感染力は無いみたいだから、それだけが救いかな?
そんな事を思いながら夕飯を食べ、眠りについた。
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