22 豪邸嬉し
ミアは広くて綺麗なキッチンにうっとりしているし、ジョーカーも3階の部屋が気に入ったようだ。
俺たちは広い広いリビングのソファでミアが淹れてくれた紅茶を飲んだ。
「さぁ、今日はジョーカーとゼンファーファの歓迎会だな。
ミア料理頼んで良い?」
「もちろんです!
腕によりをかけます!」
という訳で買い出しに行って、ミアがハンバーググラタンとマスタードソースのチキンソテー、サラダ、ペペロンチーノを作ってくれた。
「「「いただきます!」」」
俺はハンバーググラタンから食べた。
ハンバーグの肉汁とグラタンのホワイトソースが絡み合い、もちろん絶品!
ペペロンチーノは少しピリリと辛くて、ワインにもよく合った。
そして、マスタードソースのチキンソテー!これがマスタードの少しの辛さとあいまって、チキンによく馴染み、チキンがプリプリで美味しいのなんのって…!
俺たちは美味しい夕食を堪能した。
風助にはモルを、ゼンファーファには生の牛肉を与えておいた。
そんな楽しい夕食も終わり、俺たちはそれぞれの部屋で眠りについた。
明日からは稼いでもらわなくちゃならないからね!
♦︎♦︎♦︎
そして、翌朝。
ミアのハムエッグとパンで朝食を簡単に済まし、俺たちはダンジョン・レナに向かった。
ジョーカーとミアはザ・異世界の格好だが、コスプレイヤーが多い月都市ではあまり目立つこともない。
「よし、じゃあ、今日はゼンファーファとジョーカーのお手並み拝見といくか!」
俺が言うと…
「ふん!」
ゼンファ。
「オッケー◯」
ジョーカー。
という訳でダンジョンを進んでいく。
ショートゴブリン6体が現れた!
「ゼンファ、行くよー(^^)!」
「言われんでも行くわ!」
「サイコロ、サイコウ!
出た目は4つ!
マジカルボウ!
マジカルショット!」
「我が忠実な僕たる炎の精よ。
我が命に従い、炎球を成せ。
ファイア・ヘル・ボール!」
ジョーカーのマジカルショットとゼンファーファのファイア・ヘル・ボールが唸りを上げて、混じり合い一つの巨大なエネルギーの塊になってショートゴブリンに突っ込んでいく。
ショートゴブリンは跡形もなく燃やし尽くされた…
「すんげぇーーー!」
「ふん、まぁ、こんなもんじゃろ。」
ゼンファーファ。
「ちょっと手加減し過ぎたカナ?^_−☆」
ジョーカー。
どうやら、2人には、このダンジョンのモンスターは相手にならないらしい。
その後はミアと風助が主にゴブリンを倒していき、ゼンファーファとジョーカーは退屈そうに支援していた。
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