19 ジョーカー
欲しい…!
っけど、俺の所持金は800万円!
あと、100万円足りないんだ…!
俺は苦悶する。
「チミっ!
何やってるんダネ!?
早く召喚するのダネ!」
小太りのおっさんが言う。
「いやぁ、それが金が足りなくて…
いや、異世界ネットショップで召喚するには、コレが必要なんですよ。」
俺は¥マークをジェスチャーして言った。
「えぇい!
いくら足りないんダネ!?」
「え…
100万円ですけど…」
すると、すぐに100万円が用意され、渡された。
ま、まじか…?
「早くするんダネ!」
「それじゃ、遠慮なく…!」
俺はミラクル魔術師・ジョーカーをポチっとした。
すると…
会議室の中央に巨大な黒いドアが現れて、その中から黒と白のピエロのような格好の男が現れた。
ミラクル魔術師・ジョーカーだ!
「僕を呼んだのは、だぁれかな?(^^)」
「ジョーカー!
俺が召喚主の衛輔だよ!」
「へぇ☆
よろしく、ご主人!」
ジョーカーはぺこりと頭を下げた。
「凄い…
ほんとうだったのか…!?」
栗原さんが言う。
「栗原君、そいつの実力を見てみるのダネ!」
「そうですね…
では、桜波と勝負させてみましょうか。」
栗原さんは言い、一人の男を呼んできた。
「えーと、その人は…?」
「リンクのNo.4の桜波龍君だ。
今から、ジョーカー君と簡単な勝負をしてもらいたい。」
「ちょ、ちょっと待ってください!
ジョーカーは今召喚したばかりで…」
「大丈夫、ご主人♡
僕のレベル320ダヨ^_−☆」
ジョーカーが言った。
「よし、じゃあ、バトルルームに移動しよう。」
栗原さんが言い、みんなゾロゾロとバトルルームへ向かった。
そして、桜波とジョーカーの勝負が始まった。
「すぐにへばるなよ!?」
桜波はそう言い、二刀流の剣を構えた。
「こっちのセリフ((o(^∇^)o))」
ジョーカーは2つのサイコロを持っている。
サイコロ!?(;´д`)
「サイコロ、サイコウ!
出た目は2!
マジカルソード!」
ジョーカーがサイコロを振ると、1と1が出て、それは黄色と紫の不思議な剣に変化した。
「ふざけやがって!
いくぜ!
疾風剣!」
「マジカルショット!☆」
桜波の疾風剣とマジカルショットの波動がぶつかり合う。
しかし、マジカルショットが押している。
「斬っても斬れない!
マジカルスラッシュ!♡」
そして、ジョーカーの剣が桜波を吹き飛ばした。
桜波はバトルルームの壁にぶつかり、意識を手放したようだ。
「す、す、素晴らしいのダネ!!!」
「これは…
逸材だ…!」
小太りのおっさんと栗原さん達がどよめく。
俺たちは会議室に戻った。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
応援の☆評価やブックマーク、リアクション、感想もらえると嬉しいです!