18 俺が…!?
大和ダンジョン委員会のビルに到着すると、俺たちは会議室に通された。
なんだ、なんだ?
俺は何となく不安で、周りをキョロキョロ見回してみた。
会議室には、机と椅子がこの字型に置かれており、その中央に俺とミアの分の椅子がぽつりと置かれていた。
そして、俺とミアは小岩井さんに促されるままその椅子に座った。
すると、大和ダンジョン委員会の役員らしきメンバーがゾロゾロと部屋に入ってきた。
彼らは席につき、俺とミアをまじまじと見た。
「あのぅ…?
これは、一体…?」
「あぁ、すまないね、急に呼び出して。
私は大和ダンジョン委員会の役員の栗原だよ。
実は、君の動画配信を見て、君を公認ダイバーにするかどうか、議題に上がっているんだよ。」
栗原さんという役員が穏やかにそう言った。
「え、俺が公認ダイバー!?」
「議題に上がったのは、君がウィンドオウルの風助くんを従えている点だよ。
もしも、強力な使役系スキルならば、公認ダイバーになる資格は十分にある。
そこで、君のスキルについて確認したい。
どんなモンスターも使役出来るのかね?」
栗原さんは言う。
「いえ、あのぅ、俺のスキルは…
使役系では無くて…」
「なにぃ!?
チミチミ!
嘘言っちゃいかんのダネ!」
小柄で太ったおっさんが言う。
「いえ、本当で…
俺のスキルは…
異世界ネットショップ、です…」
俺は本当のことを説明する事にした。
「それは…
類を見ない素晴らしいスキルだ…!
それが本当なら、今何かを召喚してみてくれないか!?」
「え…
急に言われてもなぁ…
新商品あるかなぁ?」
俺は異世界ネットショップを開いた。
周りからはステータスウィンドウは見えない。
すると…
〜ヨロズ売り場〜
☆ポーション(S)…300円
スモールポーション、エスポとも呼ばれる。
回復値は300前後である。
☆ホーリーポーション(30m)…500円
30ミニッツホーリーポーション、30ホリポとも呼ばれる。
飲むと、30分間モンスターが近寄って来ない。
☆ダークポーション(25m)…1000円
25ミニッツダークポーション、25ダクポとも呼ばれる。
飲むと、25分間モンスターが寄ってくる。
☆スライムドオムレツ…550円
スライムの形にオムを焼いたオムレツ。
目と口はケチャップで。
中々美味しい。
☆ミラクル魔術師…900万円
ミラクル魔術師、その名もジョーカー!
サイコロ、ジャグリング、マジック棒、鳩、トランプなど、多彩な技や魔法で敵を翻弄する。
かなり戦闘力は高めだ。
欲しいー?( ̄∀ ̄)
とあった。
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