27/29
ミカの妄想
ミカとバンチョウが一息ついて休憩しているとき、ミカは突然笑い出した。
バンチョウ
「何がそんなにおかしいんだ?」
ミカ
「ねえ、ちょっと考えてみて。もし、どこかの遠い星の宇宙人の夫婦がこんな会話をしていたらどう思う?」
バンチョウ
「どんな会話?」
ミカ
「『あやっ、父さんのUFO今月車検でしょ?知り合いの火星人からお得な情報が。地球のきりたんぽ市の黒又山だとストーンヘンジより車検代が安かったらしいの。今度の日曜日行こう』って感じでさ。」
バンチョウは一瞬ポカンとしたが、すぐに大笑いした。
バンチョウ
「それはおもしろいな!まさか宇宙人も車検のことで悩んでるなんて。」
ミカ
「そうでしょ?なんか、私たちが探している手がかりも、そんな日常の延長線上にあるんじゃないかって思っちゃった。」
バンチョウ
「確かに、どんなに複雑な問題も、結局は誰かの日常の一部なんだろうな。」
二人はしばらくの間、笑いながらそんな妄想を楽しんだ。現実の厳しさから一時的に解放されるこの瞬間が、彼らの心の栄養となった。
その後、二人は再び調査に戻り、K所長とその助手に関する新たな手がかりを求めて動き出した。




