創作詩16: 損己の心
本投稿では、創作詩 ”損己の心” を発表します。
私は発達障害や精神障害を持つ子供や妻にどのように接するべきか、随分と悩んできました。今もなお、答えは得られていません。
ただ、「妻子のために役立つ」あるいは「妻子にとって良かろう」との思いから実行したことのほとんどが空回りでした。それどころか、お節介や逆効果となったことも少なくありませんでした。今もなお、自問自答する毎日です。
一方、妻子から話しかけられた時にうんうんと聴いてあげるだけで、たわいもない会話や声かけをするだけで、不思議と家族を包む流れが変わることがあります。
利己主義は良くないと人はいう。
・利他主義なら良いのか?
・はたしてそれで十分だろうか?
・弱者に利益を分け与える「利他の心」だけではなにか足りない・・・
・弱者から苦難の一部を分けていただく「損己1の心」ならどうだろうか?
・自己犠牲ではなく・・・
・ヘルパーズハイ2でもない・・・
「寄り添う」とはそういうことかもしれない。
終わり
・脚注1: 「損己」とは利己の反対を意図した造語で、”そんこ” と読む。
・脚注2: 「ヘルパーズハイ」とは、他人にサービスすることにより感謝されることで高い自己満足や幸福感を得ること