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太陽の神殿

アトランティス城で過ごす夜。オモテは暗くなった城の客室で白い魚と横になっていた。


『たすけて・・・たすけて・・・まもの・・・』

『かの魔王を打ち倒し!!!!!オモテは村の巫女姫を救い出し、我らが太陽を救い出すのだ!!!!!!みな!!!!盛大に祝福を!!!!!!!!!』

『そして、面鮹(めんだこ)族。祝福か、呪いか。定めを与えられし子よ。よくここまで来た。』

『オモテ。お前はこの白い魚を天界まで連れて行くのだ。そこにお前の求める答えがあるだろう。』

『今はまだ詳しくは話せぬ。このまま旅を続け、その結末を見届けるのだ。』


今までオモテが言われた言葉が脳内を駆け巡る。

胸騒ぎがする。気分が悪い。なぜ自分は今ここにいるのか。

ハタグルマの里でヌタを切り刻んだときから自分が自分ではないような気がしている。

自分の旅は、確かウーラ様の安否を確かめることから始まった。

はじめはチョウチンの里でオチョウ殿に、白い魚の精霊様には2つの光が混じっていると言われ、ウーラ様の光である可能性が示唆された。その後、ハタグルマの里でラカンさんに出会い、白い魚がウーラ様であると精霊研究所のお墨付きをもらった。自分はウーラ様に元の姿に戻ってもらいたい。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだから。自分の責任だ。弱音を吐いてはいけない。すべてはウーラ様のためだ。


オモテは額にひやりとした物が当たったのを感じた。それは右手の中指にはめている光鉢の指輪だった。

なんとなく、自分の光を流す。指輪の石の表面に優しく波紋が広がった。オモテの目の前に自分の情報が載った画面が浮かぶ。


________________________

▼オモテ

種族:面鮹族

光量:110

能力:面相        

   光操術Ⅲ

称号:面を操る者 

   光を操る者 

光の導き   

夜の幕開け  

海神の加護

???の器

________________________


最後に確認したのはヌタと戦う前だった。光量が49→110に大きく変化している。クロモチの群れやヌタ、・・・イサリビの光を吸収したからだろう。

光操術もⅠ→Ⅲに変化している。ヌタと戦ったときに剣先から飛ばした光を多く使ったから、その影響だろうか?

称号に海神の加護。ワダツミからもらった飴、というやつを食べたからか?そして・・・


「???の器?」


オモテが思わずつぶやいた。

いくら考えたところで答えはでなかった。オモテは考えるのをやめ、ウーラ姫のことを再び考え出した。

まだ、戻す術は見つかっていない。話す精霊様が鍵になる気がしていた。旅をするごとに、魔王の影がちらつく。天界に行き、魔王を越え、太陽を救えばウーラ様を救うことになるのだろうか?


「ウーラ様。」


ぽつり、と横で眠る白い魚に目をやり、オモテはつぶやいた。

白い魚が起きて、オモテを見つめる。感情のわからない魚の目がオモテを見ていた。何を思ったのか、白い魚が光鉢の指輪に触れる。


________________________

▼白い魚

種族:???

光量:???

能力:気付け

   クニマモリ

   光の導き

称号:光を分け与える者

太陽のミコ

【思考】【心】【光】

________________________


「クニマモリ、光の導き、【光】?」


【光】は、きっとイサリビから取り込んだ黄色の光のことだろう。クニマモリ、光の導き、とは何なのだろうか。


「まだまだ、ウーラ様のことはわかりませんね。」


――――・・・

翌日。ハクゲイに連れられ、ラカンとオモテ、ビワ、オトヒメは太陽の研究所を訪れていた。太陽の研究所はアトランティス城よりも高い丘の上にあり、丘から城と城下町がよく見えた。深海よりも明るい光の世海で、青い海の中に広がる白い町並みは眩しく、とてもきれいだった。


太陽の研究所、といいつつも、その外装はどちらかというとチョウチンの里やハタグルマの里で見た太陽の神殿のような建物だった。壁面すべてに見事な彫刻が彫られ、研究所の一番高いところには太陽の像と、見慣れない像が配置されている。

神殿内に入ると、やはり神殿にあるような太陽像が置かれており、お祈りをする人々や神官の姿が見えた。太陽の周りをマンボウや小魚が泳ぎ守るような像。その周りに見たことがないほどのたくさんの精霊がいた。


「ここは太陽の神殿です。いつでも太陽を慕う者が門を叩くことができる場所になっています。」


先頭に立ち案内をしていた神官がオモテ達に説明する。

すいっと白い魚がオモテの肩元から離れ、太陽像の周りにいる精霊達を追いかけ始めた。


「この間から右手にある扉の先を進むと太陽の研究所が。左手にある扉を進むと月の神殿がございます。」


――月。

その言葉にいち早く反応したのがビワだった。


「月!月と言ったか!」


神官が不思議そうな顔でビワを見る。


「え、ええ。」

「失礼。深海には月の神殿はないもので。私も初めて知りました。月の神殿とはどのような場所ですか?」


ラカンが説明し、神官に聞く。


「それは意外ですね。月の神殿はそのままお月様を慕う者が集まる場所ですよ。」


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