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第1話

この憧憬はいつの時のものか分からない。

ただ小さい頃、テレビに出ていた竜騎乗兵を見て、これになりたいと思ったことだけははっきりと覚えている。

それが全部のきっかけ。


「じゃあ、行ってきます」

「気を付けてね。電話でもメールでもいいから連絡ちょうだいよ」

「わかってるって」

俺は大げさに多い荷物を手にして、母親に見送られながら実家を後にする。

竜騎乗兵は特殊な軍事力として知られていて、全世界でもとくに有名だ。

空軍戦力として数えられるが、ただ一つほかのものとは違って、レーダー探知が極めて困難という特性がある。

1国がこのような軍事力を持つのはふさわしくないということで、国際条約の取り決めで、国連軍所管となることが決まっていた。

その軍学校へ、これから俺は向かうことになる。


実家がある大阪府手野市から出発して、関空からフランクフルト空港へ。

そこからはシュトゥットガルトを経由してリヒテンシュタインのすぐお隣、シュバルツ侯国へ向かう。

ここに竜騎兵学校がある。

1学年40人、全世界から竜騎乗兵になりたくて入ってくる。

ちなみに、日本からは数年に1人くらいが入るそうで、俺は運がよかったと思うほうがいいかもしれない。

今日からは、ここで竜騎乗兵になるための勉強に明け暮れることになる。

まあ、どうとでもなると信じるしか、今はできなかった。

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