ねえ、おかあさん
うちの息子は、よく、私に聞いてくる。
「ねえ、おかあさん。どっちをえらべばいいかなあ?こっちのおかしか、こっちのおかし。」
「え?食べたい方を選べばいいんじゃないの?」
「おかあさんはどっちがたべたい?」
「お母さんは・・・こっちかなあ。」
「じゃあ、こっちにする!」
「ねえ、おかあさん。おばあちゃんがね、おもちゃをひとつかってくれるっていっているんだけどね、どれにすればいいとおもう?」
「欲しいものを買ってもらえばいいじゃないの。」
「ほしいものがえらべないの。」
「じゃあ、これにすれば?」
「わかった!」
子供とはいえ、自分の意思で判断してほしいと思っていた。
自我はあるはずだから。
そんなある日。
「ねえ、おかあさん。あさごはんたべたんだけど、ぼくっておなかいっぱいなのかなあ?」
さすがに、私にも分からない。
読んでいただき、ありがとうございました。