表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/8

歴史がかわった!




「お久し振り、かな?」

 ハヴェルとぬいぐるみ達、それに実験的につくったお人形をつれてあずまやへ行くと、また、ティオが居ました。今日はまっくろのドレスに、まっかなばらが幾つもついています。相変わらず、ティオの居る世のなかは、ろくでもない「ふぁっしょん」とやらに毒されているようです。

 ラナーンさんは先日、とうとう騎士隊長になりました。そして、わたくしに結婚を申し込んでくれたのです。わたくしは承諾しました。

 わたくしは自信満々、胸を張っていいます。

「また、わたくしに文句をいいにいらしたの? わたくしの伴侶になるかたは、もう宿無しではなくってよ」

「ううん。あんた、革命起こさないみたい」

「あら、それはようございましたわね」

 ついふんぞりかえると、ティオは淡々といいました。

「でも殺されるよ」

「へあ?! どういうことですの!?」


 「歴史がかわった」と、ティオは説明しました。

 わたくしは王家を離れて結婚することになりましたが、お兄さまや弟達が不審な死を遂げ、陛下も亡くなってしまい、唯一の王女であるわたくしが法に則って王位を継ぎました。歴史書では、わたくしが企んで兄弟を殺したということになっているそうです。

 ところが、貴族達が反発し、国が傾きます。わたくしは家族とともに逃げようとしますが、子ども達をハヴェルに託して、夫とともに殺されてしまいました……。


「ど、どうしてですの?」

「ああ、従者ってわたしだったんだあ」

「知らないけど、あんた随分嫌われてるんじゃないの」

 頭を殴られたような気分になりました。正しき王女であるわたくしが、嫌われているですって?

 頭を振ります。

「だ、第一、お兄さま達には子どもが居ますし、その子が王位を継げば」

「シェケル公爵ってひとがあんたが王位に就くのをすすめたって」

 シェケル公爵が?

 実は、ラナーンさんに結婚を申し込まれたこと、わたくしはまだ陛下に伝えていないのです。昨日、ラナーンさんの叙勲が終わったので、今夜会う約束をしている陛下に伝えるつもりでした。

 けれど、シェケル公爵が……?

 ハヴェルがぱちんと手を叩きました。「そういうことかあ」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ