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それは俺がけっこうな田舎道を車で走っていたときのことである。


見通しの良い直線の先にあるカーブに、なにか赤いものがあるのが目に入った。


――なんだろう?


気になった俺はカーブに着くと、そこに車を停めた。


見ればそれは花束だった。真っ赤な花の。


――!


道の路肩、それもカーブにそんなものがあるということは、俺にはそこで事故があったとしか考えられなかった。


とにかく何であるかは判明したので、俺は花束に目をやりながら車に乗ろうとした。


そのとき、俺は花の束の中に、淡いピンクのものがあるのを見た。


――?


近づいてよく見ると、それは封筒だった。


誰かが愛しい人に送るような感じの。


ここで俺の悪い癖が出てしまった。


俺は人一倍好奇心が強く、なにかが気になると、どうにも我慢が出来なくなるのだ。


悪いとは思いつつも、俺は封筒に手をのばした。


開けてみると中に一枚の手紙があり、そこには「美咲、一人で逝かせてしまってごめんね」と書かれてあった。


書いたのは恋人か親族かは、わからない。


全体の印象だと恋人だと思われるが。

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