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あらすじと登場人物紹介

《あらすじ》

 義賊として誇りを持って任務を全うする毎日。犯罪者と罵る者もいるが、どろぼうする相手はきちんと選んでいる。

 そんなある日、虫も殺せないような仲間が冤罪で捕まった。仲間を助けようと、拘留した悪徳政府の本拠地へ乗り込んだ。

 そこでリネは、奇跡の出会いを果たした―――。

 大切な大切な、1万人の命よりも価値がある、たった一人の大切な『姉』との()()

 でもそれは、穏やかな日々の中で変わらない毎日を謳歌していた葵にとっては悲劇だった。

 空を旅する義賊集団が住む閉ざされた飛行船「ドーラ号」の中で繰り広げられる、逃げ道を探し続ける『姉』と、依存し続ける弟の、終わらない鬼ごっこの始まり始まり。


《主要登場人物紹介》※この二人だけ知っとけば読めます(多分)。

リネ:『姉』という存在に依存している。お姉ちゃんのためなら文字通りなんでもする。思い込みが激しいところがあるが健気で努力家。侵入が得意なので泥棒の素質があると団員の間では上々の評判。

青色の瞳、灰色に近い水色の髪。髪型は姉さまの望み通りにする所存。


葵:免許の更新に警察署を訪れたら犯罪集団に人質にされた挙句、撤退の際に一人だけ攫われたあまりにも哀れな成人女性。残虐思考とは無縁の生涯だったが、今なら逃げ出すために人を刺すくらいなら出来そう。

黒い瞳に黒い髪。緩くハーフアップ。リネに顔が近付いちゃうのでハイヒールを嫌っている。


《サブ紹介》

リーダ:ドーラ号の船長。名前と成り行きで船長になってしまった感があるが強い責任感からその責務を全うしている。先代と違い、なるべく犯罪行為なしで活動したいと思っており、団員の内にはその考えに反発する者もいる。去る者は追わない主義。苦労性。

金目に金髪。耳の後ろで結っている。


マーロ:緑蛇の一族と呼ばれる、キィという楽器を唯一扱える独特な種族。閉鎖的な村で一族のみで過ごしていたところを、希少価値を見出した好き者たちに襲われ村を焼き払われる。命からがら逃げ出したところをリーダに拾われ、ドーラ号で過ごしている。リーダの意向で犯罪行為には関与していない。穏やかでマイペース。

細い目。まるっとした綺麗な坊主頭。ひょろ長でペランとしている。標準装備のアルカイックスマイルが仮面のようだと評判。


エルロイ:蔵書室に住んでいる。小さいがしっかり者。薬と毒の知識に長ける。毒舌。蔵書室の縦長の窓から星空を眺めるのが好き。

黒い瞳が細く鋭くつり上がっている。黒い長髪は真ん中分けでローブの中に消えていき、顔は下半分を布で隠している。まっくろくろすけ。


かにゃん:ドーラ号の団員。好き嫌いがはっきりしている派手め女子。面倒見がいい。葵のことを逃がしてあげたいが、リネの幸せそうな顔に揺れている。

オレンジの瞳。栗毛色の髪は結い上げられて、ラピスラズリで作られた蝶々のバレッタに飾られている。背は高くないがスタイル抜群。


ダン:ドーラ号の団員。悪い奴は殴ればいいという思考。想像力が決定的に欠如している。船の生活は悪くないしリネは良い奴だし葵が何を不満に思っているのかわからない。

黒い瞳に深い紺色の短髪。背も声もでかい。


タールマギ:リーダの右腕的存在で、誰もが認める団のブレイン。表情筋は死んでいるが心の内はリーダへの崇拝で忙しい。

暗い瞳に緑の髪。


(やな):団員。女好き。


シェリマニマーニ:団員。梁と仲が良い。名前をフルで呼ぶとにわかに怒りだす。適当に略すと喜びを顕にする。


ヤットラー:ドーラ号の整備全般を担う種族の名称。他のどんな仕事もまともにこなせないが、機械に関することならなんでもお手の物。

見た目は白衣を着たモグラ。種族のボスはデカすぎる眼鏡を着用している。サングラスを付けているヤットラーもいる。


田中(仮):会う度に違う名を名乗るが日本人ではあるらしい。自称忍者。諜報役員。いつもどこからともなく話しかけてくるので誰も姿を見たことがない。


おばちゃん:食堂でみんなの食事を預かっている。どう見ても腰が曲がりきったおばあちゃんだがおばあちゃん呼びは怒られる。残すのは許されるが食べ物で遊んだ奴に明日はない。




コーラ:リネの実姉。とっても可愛い。とっっっっても可愛い。


アーヴィン:特対ドラ科のボス。口調は常に丁寧だが抑揚がなく素っ気ない。拘りが強い。椅子に座るのは嫌いだが地面に座ったら不便が多いので机に座る。とても理にかなっている。

淡いもっさりとした髪が紫の大きな丸い瞳を隠している。身長は低く少年といって差し支えない見た目。


ユノー:特対ドラ科の構成員。アーヴィンの身辺警護を主業務として配属された。屈強な警察官で将来を有望されていたがその未来は閉ざされた。デスクワークは不得手だが生まれ持った人柄から外部との橋渡しも担当している。

光るほどのスキンヘッドがいかついが黒い瞳はつぶらでよく犬に例えられる。


マリアンヌ:特対ドラ科の構成員。情報集約が主な仕事。先祖代々警察官僚を輩出してきた名門家系の出だが、とんでもねえやらかして危うく前科持ちになるところを温情で流れてきた。実家から緑切りされているのは分かっているがまだお嬢様気質が抜けない。

重たげなプロンドが青い瞳を彩る美人。


ジャック:特対ドラ科の構成員。美術品の贋作を売って細々生きていた小悪党たったはずがアーヴィンの怒りに触れこんなところに。気弱で臆病。72度のミルクを入れるように努力するのが彼の仕事だ。

手入れの行き届いていない暗い茶髪に茶色い瞳。ユノーが買ってくれた細身のスーツ三着を着回して何とか生きている。

 

トント:やベえ奴。詐欺師。愛に生きている。見た目は奇抜だが人間。マーロが人間じゃないならこいつも人間じゃないと葵は思っている。

カラフルな髪の毛に金色の三白眼。やべえ奴。




《用語》


ドーラ号:義賊を名乗る団員が暮らす巨大飛行船。静かで真っ白で楕円形。


マーク号:ドーラ号が空中にいる状態で出入りしなければならない時に使用する一人乗りの空飛ぶ円盤。


特殊犯罪組織対策機構(特対)…小規模だが国際的で対策が確立していない特殊な犯罪組織専門の捜査機関。ドーラ号も特殊犯罪組織に認定されており、「ドーラ号の人たち科(ドラ科)」は天敵。と思われている。

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