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・・・異世界に呼んじゃったよ 

異世界トリップ~憎めないあほんこ勇者の場合~

作者: Irene

なあなあ、皆。


勇者って知ってるか?

そう、あのRPGとかでよく見る職業!

誰もが一回はあこがれるあの勇者だ!!

あとラノベとかでもよく見るよね!

部屋とか道端で魔法陣が足元に出て、ぱあああ!って光って気が付いたら神殿っぽいとこだっていうあれ!

ああいうシーンすっごく好き!特別って感じがして、まさに勇者!!ってなるもんね!

そのシーンの時無駄に興奮するよね!

でもね…だからってね…



実際自分の身に起こっても恐怖しかないからあああああああああああ?!!?!?


阿部(あべ)(たもつ)16歳。


無駄に豪華な部屋でファンタジー色濃い人たちに囲まれてます。

あははー真ん中の人王女様っぽーい。化粧濃くて悪役っぽい顔ですねー。

その隣は魔術師カナー?インテリ嫌味眼鏡っぽいぞー?

周りはいかにもな甲冑兵士がいるぞー?奥の筋肉質なおっちゃんは近衛隊長ってやつかな!?

あっれれー足元にはいかにもな魔方陣があるぞー?


………

………………

………………………ほわあああい?!


あ?これあれだよね?(ちまた)で噂の異世界トリップ!

だってパソコンぴかーって光ったもん!

まおーさまが悠に呪いっぽい言葉言った後に光ったもん!

なんで悠じゃなくて俺がトリップしたの!?

え、まおー様間違えた?!

まさかのドジっ子属性?!何それ萌えるよ?!


と、まあ現実逃避はここまでにしとこう。

うん、さすがにまおー様だって人間だし………

そんな、トリップとかさせ………あれまおー様ならワンチャンできそう。

高笑いとかしながらやりそう。

んでもって高みの見物とかしてそう。

さすがまおー様そこにしびれるあこがれるぅぅぅ?!



「まあ!この方が勇者さま!古の儀式は成功したのですわね!


(………あほ面さらしt………おつむの弱そうな方ですこと。これなら簡単に騙せそうですわね。)」


「ああ、何と神々しい魔力!さすが我らの神が送りたもうたお方!


(………魔力が多いだけのガキか。少し(おだ)てれば簡単にこちらの意のままに動きそうだな。)」



………もうやだおうちかえるうううう!!

テンプレならテンプレ道理になってよおおお!

てかこの人達が思ってることがわかるんだけどおお?!

何これが俺のチート?!ありがたいけどなんかヤダああ?!


『解:正解。スキル名【読唇術】。フォティノの神が同情により与えたおまけスキル。レベルはカンストしております。』



「ふぁ?!」


なんか機械っぽい声聞こえてきたんだけど!?

フォティノってこの世界の名前かな?状況的に考えて。

てか同情?!俺憐れまれてる?!なんで?!



「どうかなさいましたか勇者さま?!


(………異界渡りで精神に異常でもきたしたのかしら?ああ、でもそのほうが使()()()()()()()()())」


「こちらへお座りください、今診察いたします!


(………研究書にはこんな症状はなかったが………まあ()()()()()()()()()()()。むしろ好都合だな。)」



「え、あ、はい………」



うわああん!?もしかしてこの世界って勇者は道具扱いなの?!

俺泣きそうだよ?!


『解:訂正。この国、ブラキーア王国での勇者の扱いは奴隷以下とされる。故に他の国からは嫌われており、現在強制鎖国状態。本来この世界では勇者召喚は禁忌である。

なお、このスキル名は【解説】であり、心の中でも対応可能。

これ以上の醜態をさらさないためにも、心の中で疑問を浮かべることをすすめします。』


王国に突っ込みしかないんだけど!?

禁忌ってダメじゃん?!もうこれただの誘拐じゃん!?

てか【解説】さん?あなたちょっと俺に対しての風当たりきつくないっすか?!


『解:まごうことなき誘拐です。

あと地球のある国ではブラキーアとは《馬鹿な行動》という意味だそうです。

ソシテキノセイデスヨ』


その補足は正直いらなかったかな!?

あと最後だけいかにもな機械音声いい?!



「勇者さま、どこにも異常が無い様で安心いたしましたわ!

少し落ち着いたようなので自己紹介させていただきますわ。

(わたくし)はこのブラキーア国の第一王女、オーバッカにございますわ。どうぞよしなに………


(………ふふ、私のこの美貌で言いなりにして差し上げますわ。勇者さま(新しい玩具)?)」


「おそらく召喚直後の混乱でしょう。ですがさすが勇者さまです!すぐに持ち直すとは強靭な精神でございます。

私の名前はオローカです。以後お見知りおきを。


(………ふむ、さすが腐っても異世界の人間。王の謁見が終わったら逆らえなくなるし、色々実験するか。)」


「あ、はい。よろしく………」



したくねえええ?!

心の声がアレすぎてヤダあああ!おうちかえるうううう(二回目)

てか!!名前!!突っ込みどころあり過ぎ!!

オーバッカって大馬鹿じゃん!

オローカって愚かじゃん!!

もうべた過ぎるよ?!

保さん噴き出すのこらえるのに精いっぱいよ?!

あと謁見が終わったら逆らえなくなるって何?!

魔法でもかけられるの!?

異世界に来たからには見たいけどそれ絶対従属系だよね?!

テンプレで行くと名前?!名前言ったらゲームオーバー?!


『解:正解。王との謁見時に真名を知られれば従属魔法が発動します。案外頭が回るようですね。』


ほらあああ!

あと俺これでも名門校に通ってるから!

まおーさま達にも頭の回転の良さは褒められてるんだからね!

てかこのままいくとゲームオーバーになりそうな気がするよ!?

にげれそうにないんだけど!?

だれかへるぷみいいいいいい!!




どっごおおおおおおおおおん!!!




「何事ですの?!」


「王女様結界をはるのでこちらに!近衛隊長、我々を守りなさい!」


「うわわわわ?!」



え、なに?なになになにいいい?!

解説さん何が起こったのおお?!

あれ?解説さん?かいせつさーん?!


「あっれー?ちょっと威力大きすぎたかなあー?」


「ちょっとじゃないし………ここ半壊してるじゃんか。あっちはなんかいっぱい気絶?してるし………

あほんこ大丈夫かな?」


「一応勇者だからだーいじょーぶだーって!」



こ、この声って………



「まおーさまあああ!おとおさああん!!」


「やっほーあほんこ―!」


「だいじょうぶだったか?名前まだ名乗ってないよな?」


「今まさに名乗らせるために王様に連れていかれるとこでした!セーフです!

二人とも正義の味方っぽい!!」


「あほんこの姫っぷりがすごいねえー勇者なのに笑える―!」


「馬鹿言ってないでずらかるぞ。こいつらまともじゃねえし。」


「あいさ!あ、でもおとーさん帰り方聞かなくてもいいの?」


「あー………マオウサマが帰り方知ってるから大丈夫だ。」


「さすがまおー様………なんでもあり………」


「あ、あほんこのスキル切っといたからねー?もういらないっしょー?」


「ほんと何でもありだねまおーさま?!」


「魔王ですから!きゃぴ!★」


「はい、はい。おふざけはいいからずらかるぞー。」


「「はーい!」」




とまあ、こんな感じでまおー様と心さんに助けられて旅に出た俺。

道中他の人達も来てるって聞いてちょっとびっくりした。

後、皆(まおー様除く)が俺に巻き込まれたって聞いたときは死を覚悟したのは言うまでもない。

途中寄る所でおいしいものや珍しいもの見つけて確保しておこう。

わいろ?いいえキノセイデスヨ!

さーて他の人達は今頃何してるんだろーねー?

次はあの人が教えてくれるってさ!


「やあ、色々あったみたいだね。」


「なんでこうなったんだろう…ほかの人達に会うの怖い…(がくぶる)」


「きっと命は勘弁してくれるよ!」


「五体満足じゃなくなるフラグ?!」


「HAHAHA!」


「まって?!何か言って?!気休めでもいいからああ!?」


「ほらほら、そろそろ挨拶しないと!」 


「「それでは感想よろしくお願いします」」


「ほかの人達のことも見てねー!


………あと俺の無事も祈ってください。(真顔)」



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