★ やっぱり猫はモフられる(クレアイラスト)
今話は本編のストーリーに影響ありません。
時間を少し遡り、リルとクレアのやり取りに焦点をあてました。
次話からまた本編に戻ります。
新イラストをいただきましたので、全然キリはよくありませんがイラスト回にさせていただきます。
※この話は本編の流れに関係ありません。
※今話はクレア視点です。
◆◆◆
「リル姉様っ!」
私が呼ぶとリル姉様は優しく微笑んでくれた。
可愛くて綺麗で、それでいてカッコいいリル姉様。
誰かにこんな憧れの気持ちを持ったことは今までありませんでした。
いえ、物語の英雄に憧れたことはあります。
英雄バルハルト様とその従魔様、私はもう御伽噺を何でも信じる歳ではありませんが、この伝説だけは本当にあったことだと信じてます。もしかしたら憧れが強すぎて信じたいだけかもしれませんが。
お父様のことは尊敬していますが、リル姉様への気持ちとはちょっと違ったものです。
お姉様と呼ぶことを認めてくれたことは本当に嬉しかったです。
リル姉様と会うことができて本当に良かったです。
それにシュンも可愛すぎるのです。フワフワした長い毛が気持ち良さそうで、顔を埋めたくなる私ははしたない子でしょうか。
リル姉様とシュンはとてもお似合いです。二人を見ていると胸の奥がポカポカと温かくなってくる気がします。
「リル姉様、そ、その……私もシュンを乗せてみたいです」
つい、本当についそんな事を口走ってしまいました。恥ずかしくて顔が熱くなるのを感じます。
リル姉様がシュンを肩に乗せているのが、お互い信頼し合っているような感じで羨ましかったのです。
リル姉様に変な子だと思われたでしょうか。
それに、シュンがこっちをジト目で見ているような気がします。
ドキドキして答えを待ってると、リル姉様がシュンに了解を取ってくれました。
自然に伸びた私の両手にシュンを手渡ししてくれるリル姉様。
シュンのお腹の毛が手に触れ、そのモフモフの手触りに私は口元が緩むのが分かりました。
フワフワで温かくてなんて気持ち良いのでしょう。
私の肩に乗せても落ちちゃいそうなので、頭の上に乗せるのはどうかなと思いつきました。
そこで、ズッシリと程良い重さのシュンを私は頭の上にのせました。
頭の上が温かくて気持ち良いです。シュンの尻尾がファサッと髪を撫でるのも心地良い感じです。
リル姉様が感心した様子で私を見てくれて、嬉しくなりました。リル姉様もシュンも本当に優しくて大好きです。
これからも一緒にいれたらいいなあ…………




