表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/36

俺とソフトクリーム



あれは、俺が高校2年の夏休みのことだ。

昼食後、俺のベッドの下を捜索していた妹と口論していたら妹が泣き出した。どうやら、言ってはならんことを言ってしまったようだ。

家に居辛かった俺は公園でぼーっとしながら、ケーキを買って妹に謝る計画を立てていた時である。


幼女が大学生の男に絡まれている現場に遭遇した。そして、その場を収めようとした俺は警察行きになった。


幼女が絡まれた原因は「これからカノジョとデートなのに服を汚された」かららしい。確かにソフトクリームが男のズボンに付着していたがどう考えても男が悪い、俺は一部始終をぼ~っとだが見ていた。

一緒にいた母親にソフトクリームを買ってもらい、嬉しそうに噴水近くを歩きながらソフトクリームをペロペロする超可愛い幼女と、焦るようにスマホ片手に噴水の回りをぐるぐると挙動不審な行動をしていた男がぶつかった結果である。

歩きスマホ撲滅すべし、幼女に罪はない。いや、少しはあるか流石に。


凄い剣幕で幼女に迫る男に彼女の母親が仲裁に入る気配もなく、誰も関わりあおうとしなかったので仲裁に入った。

端的に言って話の通じない男だった。終いには「カノジョが来るのが遅いのもお前たちが悪い」とか言い出す始末であった。

流石に警察に任せるか――と思っていたらカノジョが来やがった。当然のように拗れる。が何でも男と実際に付き合っている訳ではないらしい。何度もしつこく言い寄って来たから今回デートと称して高いもの買わせた後、こっぴどく振るつもりだったという。マジ女って怖い。

そんな爆弾発言と共に「子どものしたことも許せない器の小さい男なんてサイテー」と言った所で怒りの矛先が幼女→カノジョ(仮)に変更。男がカノジョ(仮)に手を出そうとした所を俺が止めに入ると今度は、カノジョ(仮)→俺に怒りの矛先が変更というDQNっぷりである。

俺はひたすらDQNの説得とパンチを避けることだけに専念していた。「けんかはやめてー」と俺とDQNの間に急に現れた幼女がDQNに殴られ地面に頭を強く打ったところで俺はブチギレ。

男の顔面にパンチを一発、腹に蹴りを一発入れた。男が気を失う。幼女のケガは軽く、頭を地面に打って血が出ていたがどうやら問題ないようだった。が頭を打ったので心配だった。

救急車を呼びつつ、支持通りに幼女の手当てをしていたら警察が到着。なんでも野次馬が連絡してくれたらしい。少女が救急車で病院に搬送されるのを見送った後、警察に簡単に状況説明をした俺が「ケーキ買って帰って妹に謝ろう。今日はもう疲れた」と考えてたら、事情聴取とやらで俺も連行。


俺が説明するも「過剰防衛」だの「母親の証言と違う」だの言われ解放されたのは、9時過ぎだった。

ちなみに幼女の母親は、娘が大変な時に何もしなかった事の説明を求められ「俺とDQNが急に喧嘩を始め娘が巻き込まれた」と言う嘘で俺とDQNに責任を押し付けようとしたらしい。クズである。このウソの証言で更に拗れる。

その話をどう聞かされたか知らないが署の出口付近にいた娘の父親に警察署内で殴られ、もう一度事情聴取。


通りすがりの一般人AとDQN、少女の母親では言葉の重みが違うらしく最終的に「勝手に喧嘩をして子どもを巻き込んだクズ」認定。警察官にかわるがわる罵倒され、警察署で震える夜を過ごした。

翌朝、病院帰りの少女の説明で誤解は解けたようだが過剰防衛であることに変わりなく厳重注意という名の罵倒を受け、同じく幼女の母親に罵られ、幼女の父親には土下座で謝罪される。という散々な結果であった。



幼女の「お兄ちゃんありがとー」という天使の微笑みで俺のロリコン度が増し、妹の「心配したんだからっ、ケーキ三個ねっ」という発言で俺が若干妹に甘くなったのは言うまでもない。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ