20話
今週は忙しかったので短いです。
絶対にエウラさんとの契約は阻止しなければ。
何で惚れた相手の前で、肉体関係を結ぶ契約をしなきゃいけないんだよ?
「そうかな~?殺されないだけマシだとボクは思うよ?」
「いやいや、少なくとも最後の項目はいらないでしょ。何なのこれ」
「罰の内容だけど?」
何でそこで不思議そうな顔をするんだい?
俺の惚れた相手がいろんな意味で怖いんだが。
「奴隷区分が4つもある理由聞いても良いかな?」
「戦争奴隷が付いてるのは、ユートとの戦闘で負けたから。犯罪奴隷が付いてるのはボクのユートに手を出したから。借金奴隷が付いてるのはボクの家の物を焼いたから。反抗奴隷が付いてるのはさっき抵抗したからだよ」
わー、「ボクのユート」ってどういう意味なのラーズさん?
惚れた相手にそんな事言われたらテンション上がる!
もっかい、もう一回言って今の!
……冷静になれ俺。
このままじゃ勢いで契約しかねん。
「えっと、ラーズさん。俺エウラさんいらないんだけど」
「それはエウラに死ねって言ってるのかな?」
何でそんなに極端なの!?
「いやいや、そうじゃないって。昨日の戦闘は俺も悪かったって言うか、原因は俺にもあったって言うか。……だから別にそこまでしなくても良いんじゃないかなーと」
ぶっちゃけ昨日の戦闘は俺の方に原因があったと言われても納得は……出来ないけど。
最初に「おい、戦闘して決めようぜ」って発言をしたのは俺なんだよな。
それに、エウラさんの発言って半分冗談だったけど、俺が煽ったせいで引くに引けなくなった感があるというか……いや、やっぱり違うか?
18歳に煽られてケンカすんなよ224歳!
俺はお前の主人が連れて来た客なんだよなぁ!?
少しぐらい笑って許せよ!沸点低すぎんぞ?……あ、これは俺もか。
いや、それ以外にも問題あるんだよあの大魔導士は。
何で俺があんなに煽られなきゃいけないんだよ?
大体、誰が三回も魔法打って良いって言ったんだオラァ!?
ふざけてんのかBBAエルフが!
ぶっ殺すぞ!!
……思い出したらイライラしてきた。
「ん~?でもエルダとは契約したよね?何で?」
「それはエルダさんの決意?と言うか覚悟を無駄にしてはいけないかなと思ってだな」
と言うより、単純に厨二エルフの性能に興味がある。
後、何でもする。的な発言をしたからにはある程度責任を取ってもらう。
とりあえずメイド服とか着て貰いたい。おかえりなさいませご主人様。って言わせたい。
たくさん嫌な目にあわせれば、もう他人の為に自分を差し出す愚かさに気が付くだろうしな。
あんなBBAエルフの為に厨二エルフが犠牲になる未来が我慢ならん。
あの調子だとそのうち俺以外の客にもやらかすだろあのエルフ。
その前に、同族の為に自分を差し出すのがいかに愚かな事か体に教え込ませてやんよ!
「ん~。じゃぁエウラはどうしようか?」
「適当に女の人の奴隷にすれば良いんじゃないの?ラーズの奴隷にするとか」
「……それって罰にならないんじゃないかな?」
「じゃぁ、この家のメイドとして仕事をさせるとかどう?エウラさんプライド高そうだし、アルド辺りが良い感じにからかってくれるだろうから、良い罰になるんじゃない?あ、魔法禁止の指輪を付けるとかしておくと更に良いんじゃないかな」
あの人すぐ魔法ぶっばなすからな。
魔法使えなくしとかないと危な過ぎる。
魔法封じの指輪がこの世界にあるのは確認済みだ。
「えっ……それはちょっと、やりすぎ……」
は?なんでドン引きされてんの?
肉体関係なんかより何倍もマシじゃね?
というか、惚れた相手にドン引きされるとかショックなんだけど!?
この世界の基準がわからん!
「いや、エウラにはそれぐらいした方が良いかもしれないぞラーズ殿。さっきも眠らせるのに苦労したではないか」
「そう、だけど……」
「反省の兆しが見えたら指輪を外してやれば良いではないか。それに、本来は殺されても文句を言えないことをエウラはしたんだ。少しやりすぎなぐらいでないと罰にならん。主殿もそう思うだろ?」
「そうだな。というかあんな態度で今まで問題を起こしたこと無かったのか?」
あの調子だと家に来た人はみんな消し炭になるだろ。
「ボ、ボクが家に人を呼ぶのって珍しいし……それに」
なんで、モジモジしてんの?
モジモジするラーズさん可愛い。
「私たちが客人の前に直接姿を出したのは、ユート殿で3人目だ。エウラは挨拶だけしてさっさと裏に引っ込ませている。少々問題があるからな」
何でそんな人がこの家に居るんですかね?
「あ、でもエウラも良いところあるよ!侵入者が居たら一番最初に対応してくれるし!あと、壊れたものを直すのも上手だし、それに……」
はぁ、こんなに主人に大事にされてんのに問題を起こすなよBBAエルフ。
あたふたするラーズさんも可愛いけどさ。
でもそうなると魔法封じの指輪を装備させたら優秀な門番役が居なくなるわけか。
「特定の相手にだけ魔法を打てなくするってのは出来るの?」
「奴隷紋にそういうのがあるけど……奴隷の契約をした人にしか効かないよ?」
うわ、そんなの俺が契約するしかないじゃないですか。
絶対この人、目が覚めたら俺に再戦を申し込んで来るだろうし。
「じゃぁ、契約期間:俺の意志/解放条件:俺の意志。って内容でエウラさんと契約するよ」
「良いの?その契約内容って一番緩い奴だけど」
あぁ、そうなんだ。
まぁ、こっから縛ってくから良いだろ。
「良いよ。それに俺に危害を加えるの禁止と……そうだな。自殺をするの禁止の内容で奴隷紋刻んで」
自殺禁止の奴隷紋は結構使われてるってラーズに教えて貰ったからな。
まぁ、確かに酷い相手に買われたら自殺を考える奴隷が居てもおかしくないもんな。
エウラさんとか、俺の奴隷になったの分かった瞬間に自殺しそうな気がするし。
「わかった。じゃぁその内容で契約書作るねっ」
何故か元気になったラーズさんが部屋から出ていく。
多分なんかの道具が必要なんだろう。
「はぁー、疲れた。なんで俺がエウラさんと契約しなきゃいけないんだよ」
言いながら天井を仰ぎ見る。
あぁ、早く図書館行きてぇ。
「そんなに私と契約するのが嫌だったのかしら?」
「あたりまえでしょ。いきなり魔法を人に向かって打つような奴隷は欲しくないって」
あ?というかこの声。
ゆっくりと正面を見るとエウラさんがこっちを見ていた。
何故か笑顔だ。
「あーっと、いつから起きてたんですか?」
「最初からよ」
は?
「……今までのは演技?」
「えぇ。まさか生き残るとは思わなかったけど」
「どういうことなの」
「ユート殿がエウラを殺そうとした場合は逃がそうと思っていたのだ。試すような真似をして申し訳ないと思っている」
……俺ってそんなに信用が無いのか?
「まぁ、私としては勝負に負けた時点でどうでも良かったのだけど、あの子にあんなことを言われた後では簡単には死ねないわね」
あぁ、それで笑顔だったんですね。
これから更に忙しくなる予定なので、更新頻度が落ちるかもしれませんが今の所失踪する気は無いです。
本当に申し訳ないです。




