第1話
「……早く起きなさい!」
むむ、まだ眠いからもう少しだけ眠らせてください。
「もう早く起きなさい!!」
そう聞こえた瞬間俺の腹部に思い一撃が入った。
「グハッ」
あまりの痛さに起きお越した相手に文句を言おうとしたのだが……
「……あんた誰?」
俺を起こした女性に見覚えがなかった。
褐色の肌に少し蒼くなっている瞳に右目元の横にほくろがありかなりの美人だ。
紅の髪は腰元まであり来ている服もRPGで女戦士が着ているビキニアーマーだ。
なので自然に目線が胸に……。
デカイ!今まで見た中で一番でかいさだ。
これで今晩のオカズに困らない……。
「ちょっと!まだ寝ぼけているの!!いい目を覚ましなさいよ!!」
うむ、目は覚めているが俺の人生であなたのような美人初めて会うのですが……。
「いや、本当にあなた誰?……てかここどこ?」
辺りを見回すと南国風のロッジみたいな感じで電化製品が1つも置いていない。
そして今気づいたのだがかなり暑い。
なんだ?眠っているあいだに俺は南国にでも連れてこられたのか?
「ちょっと本当にどうしたの、熱でもあるの孟獲?」
そう言って女性の顔が近づきおでことおでこをくっつけた。
「つっっ、熱はないよ、うん、大丈夫だ」
「でも顔が急に赤くなったわよ……本当に大丈夫?」
それは美人の顔が近くにあったからです。
「孟獲?」
「あの~さっきから孟獲と言っていますが……俺のことですか?」
「ちょっと本気で言っているの?」
「はい」
孟獲……聞いたことある名前だが思い出せん。
「私は南蛮王であるあなたの妻の祝融よ!」
俺の奥さんだと!!
こんな美人でスタイルバッグンな女性が俺の……
彼女いない歴=年齢だった俺がいきなり妻ができただと……
ん!?祝融てたしかゲームのキャラにいたよな……何のゲームだっけ?
う~ん、そうだ三国志のアクションゲームでいたよ!南蛮王の奥さんで投げナイフが得意で俺がよく使うキャラだ!
祝融が俺の奥さんだとすると俺は……
いろいろ考えていると俺の様子がただ事ではないと思った祝融は
「医師を連れてくるから孟獲は安静にしていてね。それとさっきのお腹への一撃ごめんなさい」
そう言って祝融は駆け足で部屋から出て行った。
うん、これは夢だ。
なのでもう一度寝ておきたら夢から覚めるだろう。
うん覚めるはずだ。
なので俺はもう一度眠ることにした。
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