表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

第五章

読者の皆様、お久しぶりですm(__)m


様々な私事により、長らく更新できず……今日に至っておりますorz


行き当たりばったりな私ですが、宜しければ読んでやってください。



鬱蒼とした草木を掻き分けながら、少女は必死に薄暗い森の中を走っていた。


背後には中型犬より少し小さめで、蛇の様な外見―

異形の四つ足の生物が鋭い牙をむいて追いかけてくる。


「どうなってんのっ!?」


もう随分と走っているが風景は一向に変わる気配がない。

既に足の疲れは限界に達しているが、立ち止まってはいけないと、本能が告げる。


獣さえ通らぬような道を進みながら、乃風は少しの可能性に賭けながら、同時に自らの最期も思った。


「はぁっ、はぁ」


走れども続く、死の道(デス・ロード)


(こんな所で……)


自身に対する悔しさと状況の不運さを呪い、運命さだめに抗えぬ無力さを改めて感じる乃風―


(どうして私が……

 どうして私なのよっ!)


激情が糸のように絡み、一つの塊へと変化する。

訳も解らず、乃風は、ただ泣きながら必死に眼前の生を追いかけていた。



その時、走り続ける乃風の眼に何かが見えた。


(…幻覚…か……)


しかし、走り続けるにつれ、それは確信に変わっていく。

前方で幽かな灯りが揺れている。


一縷の望みをかけ、乃風は最後の力を振り絞る。


そこに居たのは、まだあどけなさが残る十四、五くらいの少女だった。


微笑を浮かべ、野草などを摘んでいる少女は、乃風が近づいているのに全く気づく様子はない。


一緒に逃げなければ、そう乃風は思ったが、同時に至極邪な感情も芽生えた。


(……このまま気づかなければ、あの子は死んでしまう…

 でも、……私は逃げ切れるかもしれない)


乃風は限界だった。

この極限の状態は、乃風に思考する冷静さも奪い去っていたのだ。


そして―



「……逃げてぇぇぇっ!!!」


全ての思考を放棄し、ただ、空気を震わす程の声で叫んだ。


「!?」


驚いて振り返る少女―


乃風は無我夢中でその手を掴み、走る。

異形の牙は眼前に迫っている。


しかし、少女は乃風の手を振り解き、異形と向き合った。


「グルルルゥゥ……」


唸り声を上げ、ジリジリと詰め寄る獣―

生暖かい風が髪を撫でる。


「…………グガァッ!」


緊迫した空気を切り裂くように、獣は少女に飛び掛かる。

その刹那―


斬風ジン


少女の呟きと共に眩い白光が辺りを包んだ。

宵闇に真紅の蝶が舞う。


幻想的な景色の中、異形の獣が光に変わる。

その様子を見つめながら、乃風は意識を手放した。

結末どうなるか、全く未定です(^^;)


グダグダにならないよう気を付けて書いていこうかと思います。


今後も更新がまちまちになってしまうので、どうか温かく見守って戴ければ幸いです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ