表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

私の神様

作者: せとあきは
掲載日:2025/02/21

 あなたは私の神様ですか?


 少女は訊ねました。


 神様は何も言いませんでした。


 少女には神様の姿が見えないのです。


 その事に気付いた神様は言いました。


 私は神様ではない。


 それでも少女は言いました。


 あなたは私の神様だよ。


 少女には神様の姿が見えませんでしたが、その優しい声を聴くことはできたのです。


 それから少女は神様に時々会いに行くようになりました。


 神様は会うたびに。


 私のようなものに会ってはいけないよ、私は神様じゃない。


 そのように少女に言うのでした。


 それでも少女にとっては神様だったのです。


 少女はその神様をみんなに自慢したくなりました。


 少女は大人達を神様のところに連れて行きました。


 すると大人達は。


 こんな穢れた醜いモノが神様なんかじゃない。


 そう言って神様を少女の手の届かない遠くに追いやってしまいました。


「だから言っただろう」


 神様は最後に少女にそう言いました。




 それから少女は大人になりました。


 目も見えるようになった彼女は神様に会いたくなりました。


 立派に大人になった姿を神様に見せたかったのです。


 それから彼女は神様を探しました。


 大人達は神様を隠してしまったのです。


 どこに隠したのか大人達は教えてくれませんでした。


 それでも彼女には、神様のあの優しい声が忘れられないのです。




 とてもとても遠い場所で彼女は神様の声を見つけました。


 神様を信じていた彼女もそれが神様だと最初は信じることができませんでした。


 彼女の信じていた神様はとても穢れていて醜いモノでした。


 裏切られたと思った彼女はあの優しい声さえも嘘で騙されたのだと思いました。


 そして、それに石を投げつけたのです。


 その事にそれはとても悲しい顔をしました。


 ですが、それから少し笑みを浮かべると彼女の前から消えていったのです。


(了)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
私たち自身を振り返る物語。私たちは何か良いものを創り上げます。
自分にはなんとなく、神様=本とか映画とか『創作物』みたいに感じました(*´Д`*) 純粋な頃は、自分の素直な気持ちだけで作品と向き合えていのに、大人になって視野が広がると、ノイズが増えて素直に向き合え…
盲目のほうが、かえって外見に惑わされず、本質が見えるのかもしれませんね。考察がはかどるお話だなと思いました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ