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48.真の能力

渾身の処女作です!

本気で書いているので、ぜひご一読ください!

完結確実

クロエは、オーレンの能力をあばくことをひらめいた。


「しかし、オーレンの精なる液なぞ、どうやって入手するんだ?」


「実はね、別に体液ならなんでもいいの。

 唾液、血液とかね。」


「なんだよ!

 わざわざ俺の精なる液を搾り取る必要はなかったのかよ!」


俺はすかさずツッコミを入れる。


「まあ、ほんの出来心よ!

 うふっ///」


「そうだ!

 オーレンの血液ならばここにあるぞ!」


俺は服についた返り血を思い出した。

オーレンとの戦闘で付着したものだ。


「そうか、それなら使えるね!

 よし試してみよう!

 実験!実験!」


クロエはそう言うと、ワクワクした様子で俺の服についた血痕を水で薄めて採取し、試験管に入れた。

そして、その液体を1枚の紙にまく。


すると、文字が浮かび上がった。


なになに・・・。


「能力:この世すべての欲、機能:この世のあらゆる欲を背負う。」


どういうことだ!?

オーレンの能力はフォースハンドではないのか!?


「これはいったい・・・。」


「うーむ、ざっくりしていてよくわからないね。

 参考までに、オーレンとはどういう人間なんだい?」


クロエは考えあぐね、俺に質問した。


「豪快で欲にまみれたアブソルティアの将軍だ。

 富、名声、力、女が大好物。

 そして腕っぷしは人間の中で最強だろう。

 今となっては人間なのかも怪しいが・・・。」


「ふむふむ・・・。

 食欲、性欲、睡眠欲、承認欲、自己顕示欲、物欲・・・とにかくすべての欲に忠実になってしまう能力ね。

 その欲をうまく使って、将軍にまで上り詰めたのでしょうね。」


たしかに、人間の原動力はすべて欲だ。

その欲が絶大なものであれば、確かに強力だ。


「しかし、フォースハンドはどうなる?

 やつは両肩の上部から腕が1本ずつ生えているが・・・?」


「それは、おそらく奇形ね。

 生まれ持ったオーレンの特異体質なのよ。」


そんなのありかよ。

実質、能力2つ持ちじゃないか!

とまあ、あらゆる魔物のチカラを使える俺が言えた立場ではないか・・・。


しかし、オーレンの魔王化の理由が見えない。


「その能力はオーレンの魔王化と関係があるのだろうか?」


「ええ、見えたわ。」


クロエが謎を解き明かしたようだ。


「彼はあらゆる欲を集めるのね。

 それは、歴代魔王が有する欲も例外じゃないってことよ。

 本来、ある1体の魔物に入るはずだった魔王のチカラ、つまり欲を、オーレンの能力が引き寄せたの。

 傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、貪欲、色欲、暴食。

 色欲の次だから、暴食に当たるわね。

 オーレンは暴食の魔王として覚醒したの!」


なるほど。たしかにその説明なら合点がいく。

となるとやつは、四つ腕の能力に、「この世すべての欲」の能力に、魔王の共通のチカラである魔物を生成する能力に、暴食の能力まで有することになる。

なんてやっかいなんだ。


すると、クロエはより一層神妙な面持ちになった。


「それでね、ジェラルド君。

 落ち着いて、よーく聞いてほしいんだけど・・・。

 ジェラルド君ね、オーレンの息子なの!」


なに!?

聞き間違いじゃないよな?

たしかに俺の父親は消息を絶っているし、母からは父の話は一切なかった。

しかし、オーレンが父親だと!?

冗談はよしてくれ。


「冗談だよな・・・?

 クロエ?」


「いえ、本気よ。

 あなたの体液とオーレンの血液を照合した結果だもの。

 あたしは採取した血液のあらゆる可能性を調べているの。

 その結果として、あなたとオーレンが親子だと判明したのよ。」


「母さんは俺に父親のことを話したがらなかった。

 俺の母はオーレンに犯され、俺を産み落としたのか。

 その後、父は母と俺を捨てたんだ。

 父があのオーレンならば合点がいく・・・。」


くそっ、父がオーレンであることにつじつまが合ってしまうのが悔しい。

俺の血にあいつの血が混ざっていると思うだけで虫唾がはしる・・・。


うっ・・・。


突然、俺はあたまをかち割られたような鈍痛がした。


「ううう・・・。」


頭が痛い、なんだ?

搾精されすぎておかしくなったか!?

いや、俺の経験上、そんなはずはない。


俺はそのまま気絶した。


---


数日後、俺は目を覚ました。

ふと鏡を見る。

すると、俺は魔族になっていた・・・。


「うわああああ!!!!」


思わず叫ぶ。

俺の顔はひどくただれ、瞳は赤く、長い牙が2本生えていた。

何かにメタモルフォーゼしているわけではない。

俺は魔族になってしまったのか!?

驚きで寝ていたベッドから転がり落ちてしまう。


ドッシーーーーン!!!


すると、音に気付いたか、ベルとクロエが駆け付けた。


「目を覚ましたか、ジェラルド!」


「あなたは誰? ジェラルド君で間違いないの?」


クロエが俺に質問する。


「ああ、俺はジェラルドだ。

 しかし、なんなんだ、この魔族化は!」


「あたしにもわからないのよ・・・。

 こんなの見たことがない。

 何か心当たりがあって?」


「いや、まったくないね。」


俺たち3人は考えあぐねる。


すると、クロエの自宅宛てに郵便が届いた。


「速達でーす。」


こんなときになんだろう。


「ちょいと取ってくる。」


クロエが出ていく。


「しかしなあ、わしの配下になったから本当に魔族になってしもうたのかの?

 わしと同じじゃの!

 わっはっはっはっ!」


何をのんきな。ベルは相変わらずだ。


そうこうしていると、クロエが戻ってきた。


「大変よ!

 王都でも、ジェラルド君のような病が激増しているようなの!

 この手紙は、王都からあたしへの援助要請。

 王政があたしを頼るなんて、ただ事じゃないわ・・・。」


なに!?

俺と同じ症状の人間が王都にも大勢いるだと?

いったいどうなっているんだ・・・。


クロエは再び手紙を読みだす。


「なになに。

 手紙によると、魔族化病は30代以下の若者に激増。

 クロエ様も至急援助されたし。

 なるほど・・・。

 あたしの科学力の腕の見せ所ね。

 ジェラルド君のためにも一肌脱ごうじゃない!」


そう言うと、クロエは科学道具をかき集め、身支度を始める。


「ちょっとヴェルナ、あたしを王都まで運んで言ってちょうだい。

 王都は遠いのよ。」


「はあ・・・、魔王を送り迎えに利用するとは、お前くらいのものじゃぞ。

 まったく、魔王遣いの荒い女よ。

 じゃあの、ジェラルド。

 安静にしておれよ。」


そういうと、ベルとクロエは瞬間移動で王都へ向かった。


俺は2人の結果を待つため、再び眠りにつくことにした。


---


2日後だ。


ベルとクロエが帰ってきた。


「すまない、クロエ。

 我慢できなかったんだ。」


俺は謝る。


クロエの家にあった食糧の備蓄、1か月分を2日で食べきってしまったのだ。

なぜか腹が減って仕方がない。

魔族化病の症状だろうか。


「すごい食欲じゃのお。

 これも暴食の魔王の影響かの、クロエ。」


なに!?

暴食の影響?

どういうことだ!?


「ジェラルドよ、ぬしの病の原因、わかったぞ。」


クロエが続ける。


「ジェラルド君の病気はね、魔王オーレンの息子だから発症したの。」


なん・・・だと・・・?


「魔王オーレンと血のつながっている子どもたちが、真王子として、能力が覚醒してしまっているのね。

 オーレンはそこかしこで子作りしているから、魔王子が大量発生しているの。

 でもジェラルド君はすごい。

 自我を保っているもの。

 普通、魔族化に耐えられずに死ぬか、

 自我が無くなって、すべてを食らう暴食の使徒として暴れまわるの。」


「ジェラルドほどの実力者は自我を保ち、魔王オーレンの言いなりにはならんようじゃの。

 しかし、ジェラルドはわしの右腕じゃ。

 わしの右腕に唾をつけおったオーレンは許されん。

 このヴェルナ、オーレンを討つ覚悟じゃ。」


「俺の病の原因はわかった。

 しかし、どう治すんだ!?

 俺は一生このままなのか!?」


「いや、オーレンを倒せば元に戻ると思う。

 それとね、ジェラルド君には協力してほしいことがあるの。

 おそらく、ジェラルド君のDNAを、同じ暴徒化した魔王子に摂取させるとね、暴徒化を止められる可能性があるの。

 だから、また搾精させて?♡」


こんなときにまた下ネタか!

体液ならなんでもいいはず、唾液でいいだろ、唾液で!


「体液なら何でもいいんだろ?」


「そうだけど、できるだけ濃いものがいいの。

 そうなるとね、やっぱり精なる液が一番なの!

 ジェラルド君とエッチしたいってのもあるけどね♡」


「まあ、理由があるならば仕方あるまい。」


そうして、クロエとヴェルナがベッドにあがり、俺にご奉仕を始めた。


「あっ/// ああああああーーーーー!!!!」


俺はまたしても、大量に搾精され、気絶した・・・。


---


「はっ!!!」


俺は目を覚ます。


ふと鏡を見ると、見た目が戻っているではないか!


「戻ったぞ!」


搾精が効いたのか?


俺の大声でベルとクロエがやってきた。


「おお、戻ったようじゃな。

 体液を抜くと元に戻るとは面白いわい。

 おぬし、溜まっておったようじゃの、はっはっはっ!」


ということは、溜まると魔族化が再発するのか・・・。

定期的にベルに抜いてもらうしかあるまい。


「ベル、また溜まったら抜いてほしいんだが、頼めるか?」


「ああ、お安い御用じゃ!」


こうして、俺はベルに定期的に抜かれる契約を結んだのだ。


一生懸命書きました、いいね、RTをぽちっとお願いしますm( _ _ )m


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