46.一時退散
渾身の処女作です!
本気で書いているので、ぜひご一読ください!
完結確実
俺はオーレンから逃げた。
何がどうなっている?
以前のオーレンの実力であれば、俺にかなうことはなかったように思える。
しかし、オーレンは禍々しいオーラを放ち、俺の実力を上回った。
あのオーラは魔王のようでさえあった。
長年生きているベルならば何か知っているかもしれない。
ひとまず、魔王城へ退却だ。
そう考え、俺は魔王城へ逃げ帰った。
魔王城、玉座の間。
「はあ、はあ、はあ・・・。
ベルはいるか?」
「ああ、どうした?
お疲れのようじゃの。」
「オーレンにしてやられた。
あいつ、自分がアブソルティア王になると言い出し、それを止めた俺を返り討ちにしたんだ。
尋常ではないチカラだった。
あれはなんだ?
魔王のような禍々しいオーラを放っていたぞ!
魔王はこの世に1人ではないのか!?」
「落ち着け、ジェラルド。
まあ、アブソルティアの王が誰になろうとわしの知ったところではないが・・・。
その魔王のようなオーラというのが気がかりじゃ。
わしがオーレンとやりあったときはそんなオーラはなかった。
どちらかと言えば、ジェラルドのほうが魔物らしかったくらいじゃぞ。」
ベルはしばらく考え込んだ。
「うーん、わからんのう、わからんのう・・・。
長年生きてきたわしにわからんことなどとうにないと思っておったのじゃがなあ。」
「こういうのに詳しいやつはいないのか?」
「うーん、わしの配下たちは1000年前にクリフォードにやられてしもうとるしのう。
そやつらは魔力が強大ゆえ、今のわしのチカラでも復活させることはできんしのう。
困ったのう・・・。」
「そうじゃ! あやつがおったわい!
あまり会いたい相手ではないのじゃが、あやつとは久しいことじゃし、わしも行ってやろうぞ!」
「いったい誰なんだ?」
「クロエ・クロンタイムと言っての、魔術と科学を使いこなす大賢者じゃな。
あやつなら何かと知っておろう。」
「大賢者か、それは心強い。
ぜひ、連れて行ってくれ!」
「あいわかった!
いざしゅっぱーーーつ!」
ベルは俺に抱きつき、指をパチンっと鳴らした。
すると、一瞬で場所を移動したのか、真っ赤なメルヘンチックな家の前に俺とベルはいた。
「こんな便利な魔術が使えたのか、ベル!」
「ああ、じゃが、魔力をけっこう使うんじゃ。
極力は徒歩が良いの。
でも、クロエの家は遠いから瞬間移動を使ったのじゃ。
やつは辺境に隠居しとるからの。」
隠居というからには、老人なのだろうか?
ベルは早速ノックする。
コンコンっ
「はいはーい!」
中から声がした。
若い女性の声だ。
ガチャっ
「珍しいね、お客さんかい?」
やはり若い女性だ。
歳は俺とほぼ同じくらいだろうか。
ツインテールの赤髪に快活な笑顔、キュートな八重歯だ。
俺の目を見て、お客さんかい?といった直後、ベルの顔を見るなり、眉をひそめる。
「げっ!
ヴェルナ・ヴォイドウィッチ!
復活したとは聞いていたが、こんなピンピンしてるとは・・・。
あたしの呪い、ちゃんと解けたようだね。」
あたしの呪い? どういうことだ?
この女性はいったい!?
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