34.来訪者オーレン
渾身の処女作です!
本気で書いているので、ぜひご一読ください!
完結確実
「邪魔するぜい!」
「俺はオーレン、帝国の将軍をやっている。
魔王から話は聞いているか?」
ベルからは何も聞いていないぞ!?
しかもこいつ、プリムやスライチロウを殺したやつだ。
顔を覚えている。忘れるわけがない。
俺は怒りに震えつつ、何とか平静を装う。
「魔王だと? どういうことだ!?」
俺と魔王のつながりを知っている人間はクリフォードただ一人のはず。
こいつはいったい何なんだ!?
「そうか、聞いていないか・・・。
まあ話はちと長いが、説明しよう。」
オーレンは、自身が魔王城に攻め入り魔王に返り討ちに遭ったこと、
2国間の戦争をオーレンが仕掛けることを条件に釈放されたこと、
そして、魔王の右腕であるジェラルドを訪ね協力を仰ぐよう指示を受けたことをジェラルドに伝えた。
「なに、そんなこと聞いていないぞ!?」
しかし、それがベルの意向ならば従うしかあるまい。
というか、あの頃の俺がまだ未熟だったとはいえ、俺が敵わなかった相手を負かすとは、さすが魔王である。
「まあ、魔王の意向ならば従おう。
なお、俺が魔王とつながっていることは他言無用だぞ。」
「ああ、わかっている。
しかし、魔王の右腕が人間とは驚いたね。
まさか、魔王の復活の立役者はあんたかい?」
「まあな。」
「そうだ、しばらく前だが、しゃべるスライムを見かけたな。
ありゃあ、もしかして、あんたかい!?」
勘のいいやつだ、さすがに修羅場を潜り抜けてきたやつは違う。
「知らんな、そんなやつ部下にいたような気もするがな。」
俺は適当にはぐらかした。
正直に答えるわけが無かろう。
「へへっ、そうかい。
まあそりゃそうだわな。
もしあんたがしゃべるスライムなら、今頃俺を殺してるだろうさ。
やつは俺に恨みを持っているだろうからなあ。」
ああそうさ、俺は今にもこいつを殺してやりたいさ。
しかし、ベルの依頼だ、反故にするわけにはいかない。
「それで本題に戻るが。
2国間、つまりエルテクスとアブソルティアの戦争を引き起こすためには何をするのだ?
お前の考えを聞こう。」
「そうさなあ。
王を殺そうと思っておる。
そして、俺が王となり、エルテクスに戦争を仕掛ける。
どうだ? なかなかいい案だろう?」
こいつには王に対する忠誠心とか無いのか?
私欲のために主君を殺すなどというとは、なかなか恐ろしいやつだ。
「王を殺すとは、大きく出たものだな。」
しかし、俺としても、母を見殺しにした国の象徴たる国王を殺すことができるならば本望だ。
この案はぜひ採用したい。
しかし、王を殺した後にどうやってこいつを王にするかが問題だ。
「うーむ、王を殺すのはたやすいだろうが、お前を王にするのがなかなか難しい。
巧妙な作戦が必要となるだろう。」
「自分で言うのもなんだが、俺はけっこう国民に人気があるんだぜ。
なにかの役に立たないか?」
こいつは確かにあっけらかんとしていて豪快なやつだ、しゃくだが国民の人気もまあ頷ける。
「そうだな、使えないことはないだろう。
んー、こうするのはどうだろう。
魔王が復活したことで、軍備に金がかかることになる。
だから国は国民の税負担を増やすのが自然だろう。
そこでお前は税負担に対し反対運動を主導する。
そうすると、国民は王政に対し不満を持ち、お前の人気は上昇する。
そこで俺が王を殺せば、スムーズにお前が王になるのを国民は受け入れるのではないか?」
「なるほど合点!
お前、ずる賢いなあ!!!」
「まあ褒め言葉として受け取っておこう。」
「しかしな、それでは税負担を推進する勢力と対立してしまうぞ?」
「お前も少しは頭を使え、考えてみろ。
王以外の暗殺などたやすい。
反対勢力は殺してしまえば良いだろう、死人に口なしだ。」
「ああ、そうか!
俺は暗殺業もやっているから、そっちは任せろ!」
将軍が暗殺業だと?
このオーレンとかいう男、やはりただ者ではないな。
オーレンが続けて口を開く。
「しかし、さすが魔王の右腕だ。
話に聞いた通り、賢いやつだ。
気に入ったぜ。
作戦もだいたいわかった。
王の暗殺はお前に任せる!
じゃあな!」
そういうと、オーレンはあっという間に帰ってしまった。
突然来て、場を荒らして、急にどこかへ去っていく。
台風のような男だ。
「王の暗殺の件、丸投げされてしまったな。
あいつ、税負担の反対運動とか器用なことできるのか?
まあ、あいつの仕事はあいつに任せよう。」
王を暗殺するタイミングは、王政が不人気になり、オーレンが人気になっている頃だ。
そのタイミングに俺は王をささっと暗殺する。
王政の様子を注視する必要があるな。
それと、国王の城の下見くらいか。
それは、シャドウの能力で簡単に済むだろう。
まあ、総じて楽な仕事ではあるから、あとはオーレンに任せよう。
こうして、来訪者オーレンに俺は王の暗殺を任されたのであった。
一生懸命書きました、いいね、RTをぽちっとお願いしますm( _ _ )m
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩




