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29.現代勇者と古代勇者

渾身の処女作です!

本気で書いているので、ぜひご一読ください!

完結確実

俺は、古代勇者を紹介するため、隣人勇者こと、クリスタルが寝泊まりしている宿を訪ねた。


コンコンっ


「クリスタル、いるかー?」


部屋の中でドタバタ音がする。

相当急いで部屋を片付けているのだろうか?


しばらくすると扉があいた。


「お、おう、ジェラルドではないか!

 久しいなあ。

 最近は隣から物音がしないし、留守だったのか?

 け、けっして、お前の身を案じているわけではないぞ!?」


「あ、ああ。ちょっと野暮用でな、しばらく出掛けていたんだ。

 ところで、少し時間いいか?」


「あ、ああ、いいぞ?

 何か用か?」


すると、俺の後ろからひょっこり古代勇者クリフォードが顔を出した。


「だ、だれだ!?

 さてはジェラルド!

 新たな女か!」


クリスタルは、自分そっくりな見た目に加え、自身より胸の大きいクリフォードを見て嫉妬したのか、少し腹を立てている様子だ。


「はーん、お前は胸の大きい女が好みか!

 この破廉恥が!!!」


クリスタルはなぜか俺に八つ当たりしてくる。


「待て待て、勘違いだ。

 いや、待て。確かに彼女は俺の女であるな。」


「なああああにいいいいい!?

 わざわざこの私に自分の女を紹介するとは!

 し、処女であるこの私にケンカを売っているのか!?」


こいつ、処女だったのか!?

まあクリフォード同様、幼い頃から訓練しかしてこなかったのだろう・・・。


「まあ落ち着け、とりあえず中に入れてもらうぞ。」


そういい、俺とクリフォードはクリスタルの部屋に入る。

部屋の中は相当散らかっている。

着たであろう服がぐしゃぐしゃにまとまっており、靴下は脱ぎ捨てられ、食器は洗わずに放置だ。


「クリスタルよ、もう少し女性らしくだな、部屋を片付けたらどうだ?

 それだから今の今まで処女なのだぞ。」


「ぐぬぬぬ・・・。

 これでも片づけているほうだ!」


言い訳になっとらん・・・。


「まあそれはともかくだな、本題に入るぞ。」


「彼女はクリフォード。

 1000年前の勇者で、俺の嫁だ。」


「まあ、嫁だなんて! ぽっ///」


クリフォードは恥ずかしがり、俺の肩をバシッとたたいた。


「は、はああああああああああああ!?」


クリスタルは驚愕して気絶した。


---


10分後、クリスタルは気を取り戻した。


「夢ではないのか?

 古代の勇者で、しかもお前の嫁だと!?」


「ああ、そのままの意味だ。

 驚くのも無理ないな。」


「ツッコミどころが多すぎるぞ、ジェラルド!

 何からツッコめばいいんだ!?」


クリスタルの目が回っている。


クリフォードは、アブス学長にしたのと同じ説明(俺と魔王とのつながりを隠ぺいした内容)をクリスタルに対して行った。


「というわけで、私は古代の勇者であり、ジェラルドの嫁なのだ!」


クリスタルは未だに目を回しているが、かろうじて口を開いた。


「まずツッコミその1!

 クリフォードといえば、ちょうど1000年前の私の祖先にあたる。

 クリフォード・クリムゾンハートで間違いないのですか!?」


「ああ、私の名前はクリフォード・クリムゾンハートで間違いない。

 そなたが私の血縁であったか。

 しかしな、私は現代に来るまで処女であったため、私の子どもはおらんのだよ。

 おそらく、そなたは私の兄の子孫にあたるのだろう。」


「ツッコミどころ増えたーーー!

 ツッコミその2!

 現代に来るまで処女だったということは、現代に来てから処女でなくなったということですね!?

 相手はジェラルドか!」


「そ、そうだ!」


クリフォードは恥ずかしそうに、だが堂々とした態度で返答した。


「く、くそう! 先祖に先を越されるとは・・・。(ぼそっ)」


「ツッコミその3!

 これで最後だ!

 ジェラルドの嫁とはどういうことか!

 結婚したということは、そ、その、ジェラルドはもう他の女とは付き合えんということか!?」

(私にジェラルドの嫁になるチャンスはもうないのか!?)


「嫁? そのままの意味だ。

 俺とクリフォードは愛し合っている。

 まあ、俺は一夫多妻を導入している。

 だから他の女性と関係を持つこともあるぞ?」


「なんたる破廉恥か!

 さすがはジェラルド、性欲の権化め!」

(ラッキー! 一夫多妻ということは、私にもチャンスはある!!)


「ひどい言われようだな。

 強い遺伝子を持つ男が遺伝子をよりばらまく。

 一夫多妻は理にかなっているだろう?」


「ま、まあ、一理はあるな!」


「さあ、クリスタルの質問は以上かな?

 話を戻すが、私はクリスタルの指南役として、余生を過ごしたいと思う。」


そうだ、これが本題だ。

やっと本題に移ることができた。


「それはありがたい!

 先代の勇者様が教えてくださるとは、なんという幸運か!」


クリスタルは嬉しそうに答えた。


「しかし、前代の勇者はいないのか?」


俺は素朴な疑問を投げかけた。


「ああ。普通、勇者は世界に1人だ。

 勇者が死ねば、新たな人間が勇者となる。

 そういう仕組みになっている。

 勇者が二人いるこの状況が異常なのだ。」


「それで、クリフォード様の能力はなんでしょうか?

 指南していただくにあたり、知っておきたいです!」


そういえば、俺もクリフォードの能力を知らない。


「わが能力は絶対不可避の破廉恥殺し(イネビタブル・ハレンチスレイヤー)」だ。

 発情している対象を必ず殺す、必中の剣技だ。」


なるほど、魔王ベルの弱点を突いた能力だな。

しかし、なぜ封印するにとどまったのだ?

俺は疑問を投げかけた。


「魔王ベルに最適な能力ではないか?

 なぜ、封印するにとどまったのだ?」


「ああ、あやつは基本発情しているが、それをコントロールできるのだ。

 だから、私と対峙した時、やつは全く発情の色を見せず、倒すに至らなかった。」


そうだったのか。

さすがは魔王、器用なやつだ。


「少し話がそれたが、話は以上だ。

 指南役、頼んだぞ。」


「ああ、クリスタルはわが血縁、娘のようなものだ。

 しっかりしごいて最強の勇者にしてみせよう!」


「そうだ、クリスタル。

 俺、ここを引っ越して学生寮に住むことにした。

 クリフォードもその予定だ。

 お前もそうしたほうがいいぞ、宿暮らしは高くつくからな。」


「そ、そうなのか!

 だったら私もそうさせてもらおうかな。」


かくして、古代勇者を現代勇者に紹介したのだった。


そして、俺はその足で引っ越し作業を終わらせた。

当然、カゲツカイの能力でカゲに家財道具を入れて一気に運んだ。


カゲツカイといえば、シャドウが俺に伝令に来た。


「ラル様♡

 魔王様がおよびです!」


なんだろう、また新たな仕事だろうか?


「何の用か聞いているか、シャドウ。」


「ええ、また子種を提供してほしい、とのことです!」


「またーーーーー!?」


こうして、俺は再び魔王城へ子種を提供しに行くのであった。


一生懸命書きました、いいね、RTをぽちっとお願いしますm( _ _ )m


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