26.勇者尋問
渾身の処女作です!
本気で書いているので、ぜひご一読ください!
完結確実
勇者はしばらく体力の回復のために寝込んでいた。
そして1週間がたった。
「う、ううう・・・。」
「勇者が目覚めたぞ!」
配下の者の声がしたので、俺は急いで駆け付けた。
「ここは、、魔王城か?」
「ああ、名前はわかるか?」
「私はクリフォード。
貴様はジェラルドだ。」
「ああ、正解。
記憶はしっかりしているな。
あれから1週間も寝込んでいたのだぞ。
体のほうは無事か?」
「あ、ああ。
お前、魔族側のくせに随分とや、優しいんだな。」
「まあ普通さ。
別にクリフォードに恨みがあるわけでもないしな。」
「そうか、少し話をしよう。
私を尋問したいのだろうが、少し待て。」
「ああ、まあいいさ。
別に急ぎの用もないしな。」
勇者クリフォードは落ち着いた様子だった。
1週間前の、今にも倒れそうなのに気張って魔王と対峙せんとする余裕のなさのようなものはもうなかった。
「ジェラルドはなぜ魔王側につこうと思ったのだ?
その、な?
お前について知りたいのだ。
この恋心は魔王の受け売りかもしれんが、私にとっては本物の気持ちなのだ。」
「ああ、いいさ。
俺は貴族や国に母を見放されてな、救えたはずの母の命を失った。
俺にとってのすべてだった母を失った俺はこの世界に居場所をなくしたんだ。
そんな俺に居場所を与えてくれたのが、スライムのプリムや魔王ベルなんだ。
だから、貴族への敵討ちだけじゃない、プリムやベルへの恩返しの気持ちもあるんだ。」
「で、ではでは、こ、恋人はいるのか?」
クリフォードは少し照れながら質問してきた。
「いるといえばいるな。
俺の能力は、魔物と交尾できる能力なんだ。
だからな、俺には嫁がたくさんいるんだ。
まあ、一夫多妻みたいなものだな。」
「で、では、私にもチャンスはあるのか???」
「勇者と魔王軍軍師が結ばれてよいのか、それは立場上難しいんじゃないか?」
「た、たしかにそうだな。
しかし、現代にも勇者はおるのだろう?
私はもう勇者という立場を捨て、ジェラルドと一緒に暮らすことを考えておるぞ!」
「ま、待て待て。
こんな美人からの申し出、ありがたいことこの上ないがな、もう少し落ち着け。
クリフォードは今、舞い上がってしまっているのではないか?
失礼を承知で聞くが、恋愛経験はあるのか?」
「いや、ない!
私は勇者だが女だった。
男らしく生きるよう厳しくしつけられてな。
恋愛というのをしたことが無いのだ。
この名前も男みたいだろ?
だから、男性に慣れていなくてだな。
その、、今ドキドキが収まらないのだ。
わ、わかってくれ。」
「ああ、わかったよ。
しかしな、勇者は魔王を倒す立場だろう?
そんな、恋愛を理由にかなぐり捨てていい立場でもなかろう?」
「魔王討伐は現代の勇者に任せる!
それでよかろう?」
なんと無責任な・・・。
恋は盲目とは、よく言ったものだ。
「まあ、ベルが許すなら、しばらくここにいてもいいだろう。
その間は俺とクリフォードは一緒だ。」
「ああ、約束だぞ!」
余談が長くなってしまったな。
勇者の回復をベルに伝え、尋問を開始せねばならん。
俺は勇者をベルのもとへ連れて行った。
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「待っておったぞ、勇者クリフォードよ。」
「ヴェルナ・ヴォイドウィッチ、聞きたいことはこちらもあるのだ。
それにも答えてもらうぞ。」
「ああ、いいとも。
答えられるものは答えよう。」
「して、貴様はなぜわしの体から出てきおったのだ?」
「それは、まず貴様を封印した術式の説明からする必要があるな。
貴様を封印した封印術はな、勇者の体を媒体として魔王のチカラを極限まで封印する術式だったのだ。
私が貴様の体の中に入り込み、貴様のチカラを抑え込んでいたのだ。
だから、封印が解かれた今、私が貴様の体からはじき出されたのだ。」
「なるほどのお。
封印術を唱えた勇者が消えたと思ったら、そういうことであったか。
納得じゃ。
それは心も共有化されてもおかしくないのお。
通りで、ジェラルドを慕っておるわけじゃ。
わしもジェラルドのことは大好きじゃからの、わかるぞ、ぬしの気持ち。」
「だ、だ、だ、黙っておれ!
その話はいまはするでない!
にやにやがとまらなくなるではないか!」
「わっはっはっは、おぬし、話すと面白いのお。
少し気に入ったぞ。」
「私からも質問させてもらおう。
貴様の目的はなんだ?
なぜ魔王は人類を滅亡させようとする?」
「ん? 人類を滅亡?
わしはそんなつもり、毛頭ないぞ?
たしかに、人類の不幸の感情によってわしのチカラは増大する。
じゃがな、人類が滅亡すればわしはエネルギー源がなくなる。
簡単な話じゃよ。
わしはな、人類や魔族の発情の高ぶりもエネルギー源になるのじゃ。
じゃからの、わしの目的は、異種族間の大乱交、大繁殖じゃ!!!」
「なんと破廉恥な!!!
それは、人間が魔族に凌辱されるということであろう!?
そんなことは許せん!」
「じゃが、勇者クリフォードよ、貴様、勇者を辞めるとか言っておったではないか?」
「貴様、なぜそれを知っている?
私とジェラルドの会話を盗み聞いていたな!」
「魔王城を誰の城と知るか?
わしの城ぞ?
城内の会話はすべてわしに筒抜けじゃ。」
「くっ・・・。
ああ、確かに私は勇者の責を後世に譲る気でいる。
しかしな、貴様の蛮行を許すとは言っておらん。」
「ほう、ではわしとやりあうか?
そうしたいのはやまやまだが、ジェラルドがいては戦えまい・・・。
いったい、どうすれば・・・。」
「まあな、わしに考えが無いこともないぞ。
発情の高まりは、犯し犯されるもの両者にあってこそじゃ。
人間を一方的に凌辱しないで済む方法を模索中じゃ。
安心せい。」
「考えがあるのならば、まあ良しとしよう。
しかし、実行する前に私に話せ、良いな!」
「ああ、わかっとる。
まったく、やかましい娘じゃて。
交尾の快楽を知らん処女にはわかるまいて。」
「なっ!?
そんなことまで盗み聞いていたか、変態魔王め!」
「しかし、ぬしはわしが人類滅亡をもくろんでいると思って、わしの城に攻めてきおったのか。
なんと迷惑千万な話じゃ。
わしはそんな悪魔ではないぞ?
わっはっはっは!」
「魔王とは人類を滅亡させようとするのが常であろう!?
違うのか?」
「ああ、ぬしら人類は大きな勘違いをしておるな。
魔王はの、歴代の魔王ごとに目的が異なるのじゃ。」
「なに!? そんな話、聞いたことが無いぞ!」
「ああ、人類には特に言ってないからの。
魔王はの、生まれながらにそれぞれ7種の罪を背負うのじゃ。
傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、貪欲、色欲、暴食。
わしは色欲の罪じゃから、発情の感情が大好物なのじゃ。
まあ、人類を滅亡させるような魔王を強いてあげれば、憤怒あたりかの。
この7つの罪は順繰りじゃ。
わしが死ねば、次は暴食の魔王が誕生するじゃろう。
知らんかったかの、わしも人類に教えたいのじゃが、貴様ら人類は話も聞かず、襲ってくるじゃろう?」
「そんな仕組みになっていただと・・・。
私が教わった話とは全く違う・・・。」
「まあな、人類の教育も所詮は洗脳じゃ。
魔族は悪いからとにかく殺す、そんな凝り固まった考えに支配されていたのじゃろうな。」
「話は以上じゃ。
他に何かあるか?」
「わ、私は、これからどうすればいいんだ!?
わからない・・・。」
「そうじゃの。
貴様は人間界の考えに毒されておる。
しばらくここにいて魔族の考えでも学んでいったらどうじゃ?」
「それも一理あるだろう。
ジェラルドと一緒にいたいということもある、甘えさせてもらおう。」
「いいじゃろう、いいじゃろう。
わし、なんと寛大か!
1000年封印されたのに、勇者をかばっておるのだぞ!
惚れたかの? ジェラルドや!」
「ああ、寛大すぎて心配になるほどだ。」
「そうじゃろう、そうじゃろう!
ジェラルド、城内や魔族たちを勇者に紹介するのじゃ。
頼んだぞ!」
かくして、勇者の尋問は終わった。
次回は、破廉恥な城内を勇者に紹介することとなる・・・。
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