ハロウィン
涼しくなり、紅葉が美しくなる頃、王都の片隅にある精霊姉妹が、やっているハーブとパンの店 エレミットガーデンは、今日も大盛況、今は束の間の休憩時です。
シュンカ「もうすぐ~、お菓子が~たくさん~食べられるわ~楽しみね。」
スズカ「お菓子ならいつも作ってるの、シュンカお姉ちゃんまたお腹空いたの?」
シュンカ「今は~そこまで~空いてないわ~そうじゃなくて~毎年~この時期に~なると~家々を回って~お菓子を~もらえるって~。」
トウカ「それは、少し、違うと、思う、もうすぐ、他種族交流記念祭が、あるの。」
シュンカ「他種族交流記念祭?どんな~お祭り~なの?」
シュウカ「他種族交流記念祭は他の種族の事を尊重し理解するために、他の種族のコスプレをするんだ、それでコスプレをした"子供達"が、家々を回って、玄関前でトリック・オア・トリートと言ってお菓子をもらう風習があるんだよ。」
シュンカ「子供達~と言う~ことは~私は~貰える~のよね~?」
メディ「シュンカはどちらかと言うとあげる側だと思うわよ、お菓子を貰えるのは確か13才ぐらいまでだったし。」
シュンカ「そんなぁ~、楽しみに~してたのに~。」
ふわり「こっちの世界にも似たようなイベントがあるのね。」
クレア「ふわりの世界にも他種族交流記念祭みたいのがあるんじゃな、でも確かふわりの世界には純粋な人族しかいなかったんじゃあ。」
ふわり「ええそうよ、私達の世界ではハロウィンといわれてるわ、先祖の死者の魂を迎える祭りだったかな、でもコスプレをしたり、子供達がお菓子をもらったりする点などは全く同じよ。」
スズカ「子供と言えば、精霊祭からたまにりっかちゃんが友達と一緒に来てくれるのよね、その精霊祭の時確かプチケーキ作ったし、今度の記念祭にお菓子の代わりに配るのはどう?」
ふわり「面白そうどうせなら盛大にやるのもいいかも、ハロウィンやこの時期限定のパンもたくさんあるしね。」
風華「新しいイベントの話、何か楽しそうね。」
クレア「風華エレミットからのお使いの帰りなのじゃ?」
風華「そうだよ全く、私にばかりお使い押し付けてさ、もっと遊んでたいのに。」
スズカ「それは風華が納涼祭でサボってたからでしょう、それに風竜の風華ならエレミットまですぐでしょう。」
風華「まあそうなんたけど、そうそうお客さんがいたの忘れてた、入ってきて。」
シャルル「シュンカ達会いたかったにゃ。」
タマモ「久しぶりに会えたコン。」
シュンカ「二人~とも~久しぶりね~。」
スズカ「二人ともこの王都とエレミットは結構離れてるけど、どうやって来たの?」
シャルル「風華につれてきてもらったにゃ。」
タマモ「花畑で遊んでいたら、風華が来てくれたコンから、一緒に連れていって欲しいとお願いしたら、快く引き受けてくれたコン。」
風華「まあ帰ってくるついでだったからね。」
シャルル「待ってるときに、話も聞こえたし手伝うにゃ。」
タマモ「何かイベントをやると聞こえたコン。」
ふわり「そうだね、みんなで頑張ろう。」
そして記念祭当日
キキョウ「精霊祭に続いて、記念祭でもケーキを売ってるのね、りっかも喜んでたみたいだし、このケーキください。」
シャルル「そのプチケーキは子供達用なの、作るの大変だったから、あらかじめ作った子供用のしかないにゃ。」
キキョウ「そうだったのね、子供達へのお菓子の代わりと言うことなのね。」
タマモ「そうなの、でも明日普通サイズの限定ケーキを数量限定で出す予定コンだから、明日また来て欲しいコン。」
キキョウ「分かりました、明日改めてりっかときますね。」
子供達「トリック・オア・トリート」
シャルル「はいどうぞカボチャのプチケーキにゃ。」
りっか「可愛い猫さんのけーきだ、猫のお姉ちゃんありがとう。」
タマモ「さつまいものプチケーキコン。」
シェリー「こっちは狐のケーキね、狐のお姉ちゃんありがとう。」
キキョウ「りっか達も来てたのね、記念祭楽しんでる?」
りっか「あ、ママうんとても楽しいよ、隣のお店でもお菓子をもらったの。」
キキョウ「そう良かったわね。」
ガンツ「春の時の卵コロッケパンまた売り出したんだってな、あれ美味しかったんだよな、一つくれ。」
スズカ「はいどうぞなの、コロッケバーガーに目玉焼きを乗っけたのもあるの。」
ガンツ「それもうまそうだなそれももらおうか。」
スズカ「はいどうぞなの。」
リカルド「期間限定のガパオチキンバーガーお願いします。」
シュウカ「ガパオチキンバーガーの上に目玉焼きを乗せた月見ガパオチキンバーガーだね。」
リカルド「ありがとうございます、目玉焼きを月に見立てたんですね。」
シュウカ「そうみたいだね何でもふわりの世界ではこの時期定番らしいからね。」
ソフィア「二つとも美味しそうすみません、月見コロッケバーガーと、月見ガパオチキンバーガーと、月見バーガーをください。」
シュウカ「ハンバーグを使った月見バーガーも含め三つだね、はいどうぞ。」
イザベラ「ハロウィン限定のパンがあると聞いたんですけど。」
ふわり「潰したカボチャとクリームを混ぜた、カボチャのクリームパンのことですね。」
イザベラ「美味しそうですね、それに目や口が書いてあって、記念祭らしいわね。」
ふわり「私のいた世界ではジャックオランタンと言うカボチャを使った物があるのよ。」
イザベラ「そうなんですわね。」
ルーチェ「さつまいもを使ったぱんをください。」
メディ「さつまいもを潰して砂糖と塩を混ぜた、さつまいも餡を使ったさつまいもあんぱんですね。」
ルーチェ「お化けの絵が書いてあるのね、可愛いわ。」
ソフィア「私にもカボチャパンとさつまいもパンください。」
ノエミ「チョコレートを使ったハロウィンパンをお願いします。」
トウカ「ココアを、練り込んだ、パンに、上から、チョコレートを、かけて、上に、パンプキンクリームで、クモの巣を、書いたの。」
ノエミ「美味しそうです、中身は何が入ってるんですか?」
トウカ「ナッツとか、リンゴを、甘く、煮たのとか、パンによって、違うの、どれがどれかは、私にも、わからない。」
ノエミ「面白そうね、じゃあ五つください。」
ソフィア「私にも5つね。」
トウカ「分かった、はいどうぞ。」
エリィ「シュンカちゃん、フルーツを使ったスイーツがあると招待されたから来ちゃいました。」
シュンカ「エリィ~来て~くれたのね~ふわりに~ハロウィンに~ちなんだ~フルーツを~聞いたら~、リンゴが~あると~聞いた~から、さつまいもを~混ぜた~タルト生地の~上に~薄切りに~した~リンゴを~並べたのよ。」
エリィ「美味しそうね、今回も4ついただくわ。」
イザベラ「私にもください。」
ルーチェ「私にも。」
ソフィア「もちろん私にも。」
ふわり「やっぱりケーキは人気ね。」
こうして記念祭のハロウィンイベントは無事に終わりました。