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エレミットガーデン  作者: 鎧亜
一章
6/21

納涼祭

日光が降り注ぎ、暑い日が続く夏、王都の片隅で精霊姉妹がやっているハーブとパンの店、エレミットガーデンは本日も大忙しだったようです。

ふわり「ありがとうございました。」

スズカ「今日も終わったね、忙しいかったんだから、シュンカお姉ちゃんも、もっと手伝ってよ。」

シュンカ「暑くて~無理~スズカは~よく~元気で~いられるわね。」

シュウカ「スズカ姉は夏風の精霊だからね、暑さには強いのかもでも確かにこの暑さは堪えるね、ふわりの世界ではこの時期に何か良さそうなイベントは無かったのかい?」

ふわり「この時期は激辛をよくやってたかな、辛いもの食べて汗を出すことで、かえって涼しくなるのよ。」

シュンカ「私~辛いの~苦手~他には~ないの?」

ふわり「後はそうだね、いくつかあるけど・・・。」

???「お邪魔します。」

???「お久し振りです。」

ふわり「すみません、まだしめてなかったけど、お客様もう閉店の時間なんですけど。」

メディ「彼女たちはお店のお客様ではないわ、ミント久しぶりね、それともう一人はもしかしてシトラスかしら?」

ミント「久しぶりねメディ、花畑いらいね。」

シトラス「そうですシトラスです、お久し振りです。」

メディ「シトラス見違えたわね一瞬誰かわからなかったわ。」

ミントは以前と同じ緑色のワンピースにみどりのツインテールの姿をしているけど。

シトラスは黄色のロングヘアーになり見た目も少し成長している感じだった。

スズカ「それに二人とも人サイズになっているのね。」

シトラス「メディ様達のお陰で前向きになれたからお礼に来ました。」

ミント「私はシトラスの付添みたいなものね、人見知りが治ってきてはいるけど、まだ不安だからとリリカ様に頼まれたのよ。」

シトラス「私は大丈夫たと言ったんだけどね、それとお土産にレモンを持ってきたよ、量が多かったこともあって人サイズにしてもらったわ。」

ミント「私もミントを持ってきたよ、なにかに使えるかなと思って。」

ふわり「それだわ!、レモンにミント最高じゃない。」

トウカ「ふわり、急に、大きな声、出さないで、びっくりした。」

ふわり「ごめんなさい、あまりに良いタイミングで二人が持ってきてくれたから、レモンもミントも夏のパンの定番なのよ。」

メディ「なるほどつまり今回の期間限定のパンはレモンやミントを使ったパンを出すわけね。」

ふわり「そうなんだけどどうせなら、揚げパンアイスをやるのどうかなと思って、揚げパンにアイスを挟むのよ。」

シュンカ「なんか~とても~美味しそうね~どんな~料理~なの~かしら。」

ふわり「牛乳、卵、生クリーム、砂糖を加えて冷やしたアイスクリームを揚げたパンで挟んだ料理よ、アイスに色んな材料を加えれば色んなアイスが作れるわ、熱い揚げパンと冷たいアイスの対比でとても美味しいのよ。」

トウカ「アイスは、私の、力で、冷やすのね、でも、たくさんの、アイスが、必要に、なりそうだから、私だけ、では、難しい、かも。」

ふわり「私の世界には電気を使って冷やす道具があったのそれを作ればたくさんアイスを用意できるんだけど。」

シュウカ「実に興味深い話したけど、その道具は実際に作れるのか?」

ふわり「原理は分かるからたぶん行けると思うわ。」

クレア「なるほどしかし今から作るとなると時間がかかりそうじゃから、私の知り合いに手伝ってくれそうなのに心当たりがあるから聞いてみるのじゃ。」


そして数日後

ガンツ「コロッケパンの新作がでたんだって?」

シュウカ「メディのカレーを加えたカレーコロッケパンよ、普通の辛さのほかに、中辛、辛口、激辛もあるわよ、どれにする?」

ガンツ「取り敢えず普通のと辛口を食べてみるかな、辛口食べてみていけそうなら激辛を食べようと思う。」

シュウカ「分かった普通と辛口だねどうぞ。」

ガンツ「辛口思ったより辛いけど食べれるな、でも汗がすごい出るな。」

シュウカ「今回は辛いものを食べて汗をかいて涼しくなろうと言うのがコンセプトだから発汗作用のある香辛料をいれてあるらしいよ。」

ガンツ「そうだったんだな、しかし汗が止まらないな。」

シトラス「だったらこれを食べてね、辛いものを食べた人用とかいてある、レモンクリームにレモン果汁たっぷりのマドレーヌよ。」

ガンツ「よく分からねえがせっかくだし頂くか・・・、なんだこれすごく酸っぱいじゃねえか!」

シトラス「すごく酸っぱそうにしてるけど大丈夫なの?」

シュウカ「大丈夫あえて酸っぱくしてるあるからね、辛いものを食べた後に酸っぱいものを食べると辛いのが収まって、汗もひくんだよ。」

ガンツ「そう言うことだったんだな。」

シトラス「そうだったんだ良かった。」


リカルド「そのマドレーヌ美味しそうですね、普通の酸味のもありますでしょうか?」

シトラス「はい、酸味を押さえた普通のもありますよ。」

リカルド「ではそれをひとつお願いします。」

シトラス「はいどうぞ、ありがとうございます。」


イザベラ「数量限定のレモンガトーマジックまだありますでしょうか?」

シトラス「はい、まだ在庫はありますよ、大きいしひとつで良いですか?」

イザベラ「お土産も含めて二つ下さい。」

シトラス「分かりました、良かったら試食用にカットしたのもありますけど、試食していきますか?」

イザベラ「そうねせっかくだし頂こうかしら。」

シトラス「はいどうぞ。」

イザベラ「断面を見ると三層に別れてるのね、これは一体化してる感じだけどどうやって作ったのかしら?」

シュウカ「あーそれはですね、材料は普通のケーキとほとんど同じですけど、メレンゲを入れて、下にお湯を二センチ位張ってから焼き上げることで、比重の軽い所はケーキに、比重の重い部分は湯煎でプリンに、中央はカスタードソースに、自然に別れるのよ。」 

イザベラ「そう言うことだったのね、異なる食感と味でとても美味しかったわ。」


風華「このチョコミントパン美味しそうね、どういうのかしら?」

ミント「ミントを練り込んだパンにチョコチップが入っているパンよ。」

風華「聞いたら食べたくなっちやった一個ください。」

シュウカ「こんなところでくつろいでると、メリナやヒオナ達に怒られるわよ。」

風華「平気、平気それどこれじゃないだろうし。」



ノエミ「チョコミントのアイスサンドください。」

メディ「はいどうぞ。」

イザベラ「私はレモンソルベをお願いしますわ。」

メリナ「こちらになります。」

ルーチェ「私はハニーレモンをくださいな。」

ヒオナ「こちらですね。」

トワ「私はハニーチョコレート。」

スズカ「これ結構甘いですけど大丈夫ですか?」

トワ「甘いの大好きだから平気。」

エリィ「シュンカが売り子をしているのは珍しいわね、なにかおすすめはあるのかしら?」

シュンカ「アイスは~すぐ溶ける~から~ゆっくり~してられ~無いの~フルーツ~好きな~エリィには~メロンと~ピーチの~アイスサンドが~良いかも~。」

ソフィア「どれも美味しそうだけど、まずはチョコミントと、レモンソルトをください。」

スズカ「はいどうぞなの。」

ソフィア「ありがとう。」

スズカ「思ったより忙しいの、メリナ、ヒオナ手伝ってくれてありがとうなの。」

ふわり「トウカの力だけだと冷却力不足になりそうだから、助かったわ。」

メリナ「クレアから手が足りないから手伝ってくれと言われてね、なにか面白い試みもあるみたいだったしね。」

ヒオナ「話を聞くとこの量をトウカ一人でやるのは不可能そうだったしね、まあ想定よりも多いのには驚いてるけど。」

トウカ「新しいのも、出来てる、けど、だした、方がいい?」

スズカ「トウカありがとうそろそろ在庫切れしそうなのがあったの。」

ソフィア「すみません次は、ハニーレモンとピーチメロンをください。」

ヒオナ「まだまだ忙しくなりそうね。」

納涼祭は大盛況のまま終わるのでした。


後日エレミットガーデンの隣にメリナ達のアイスのお店がオープンするのであった。

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