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エレミットガーデン  作者: 鎧亜
一章
5/21

春のパン祭

春花が咲き乱れ穏やかな風が吹く季節、王都の片隅で精霊姉妹がやっているハーブとパンの店、エレミットガーデンの開店前に珍しい来客がありました。

オウカ「みんな久しぶり、手伝いに来たよ。」

シュンカ「オウカ~久しぶりね~精霊祭の~時期~以外でも~こっちに~来れるのね~それなら~もっと~来れば~良いのに~。」

オウカ「いつでも来れないわよ、今は私の花が開花して力が溢れている時期で、来れるようになったから来たのよ。」

メディ「と言ってるけど、下級精霊の力だけで来るのは現実的では無いから、リリカかホリィの力を借りたと思うけどね、中級精霊の力を借りればほぼ確実に来れたでしょうから。」

オウカ「そ、そんなことないわよ・・それよりもさっきも言った通り手伝いに来たんだけど、何をすれば良いかな?」

トウカ「そう、言って、くれるのは、嬉しいけど、オウカの、体の、大きさ、だと、出来る、ことが、限られる、それに、最近は、イベントも、無いから、お客さんの、数も、私達で、十分に、対応、出来ている。」

オウカ「体の大きさに関しては大丈夫、魔力も上がってきているし、今の時期は魔力がさらに上がってるから、少しの間なら大きくなれるわ。」


シュウカ「なるほど、後は何かイベントがあれば良いということかな、でもここの所この街でイベントは無かったし、どうしようかな。」

ふわり「それなら私に任せて、私のいた世界では毎月のようにイベントがあったから、特にこの季節は春のパン祭りと言うのがあるくらいだしね。」

スズカ「パン祭りと言うことはたくさんのパン屋が集まってパンを売ったりするの?」

ふわり「ノリで言っておいてなんだけど、パンを買ってもらう度にポイントが貯まって、一定のポイント数になったら、景品をお渡しするという物ね。」

スズカ「企画としては面白そうだけど、1日だと終わらないし、景品を用意するのも大変そうなの、他のイベントが良いの。」

シュウカ「そうだね、それに異世界のイベントならみんな興味を持つだろうし、何より私が気になるからね、他には無いのかい?」


ふわり「この時期なら花見の言う、桜の木の下でお弁当を食べたり、桜以外の花を見る花まつりもたくさんあるわ。」

オウカ「私は桜の精霊だしぴったりね、それにハーブは花も多いし良いと思う、それに桜の塩漬けもあるから、何かに使えないかな?」

メディ「それなら前にふわりに桜の塩漬けを使ったパンを聞いた事があるわ。」

トウカ「でも、それだけだと、品数が、少ないから、他に、イベント、無いかな?」

ふわり「だったらイースター何てどうかな、卵が主役の一つだったはずだし。」

トウカ「それ、良いかも。」

シュンカ「後は~旬の~果物を~使った~パンを~出すのは~どうかしら~?」

スズカ「それは良いアイデアなの、でもさすがに今日やるには時間が足りないから実行するのは明後日辺りが良いと思うの。」



そして明後日

ソフィア「お店がいつもよりも華やかになっている、それにイベントのポスターもある、えっと《フラワー&イースター》これが一昨日から言っていたイベントのことかな?」

オウカ「いらっしゃいませ。」

ソフィア「もしかして、下級精霊のオウカさんですか、あ、もしかしてこのイベントってオウカさんが来た記念に行われたイベントなんですか?」

オウカ「そんな感じかな、期間限定のパンもたくさんあるから楽しんでいってね。」

ソフィア「でしたらオウカさんお勧めのパンを教えてくれませんか?」

オウカ「それならやっぱり桜あんパンかな、あんパンのあんが白いんげんを使った白あんに桜の葉と桜の塩漬けを混ぜたあんパンよ。」

ソフィア「それは美味しそうね、ではその桜あんパンといつもの限定カレーパンを一つずつお願いします。」

オウカ「はい、ありがとうございます。」


ガンツ「これが俺の大好物のコロッケパンの期間限定品か、いつものコロッケパンより大きくなってるけど、のかはどうなっているんだ?」

シュウカ「そうだね口で説明もするけど中を見た方がいいかも、イースターだからコロッケの中心に半熟卵が入っているんだ、だから半分に切ると。」

ガンツ「中から半熟卵の黄身がトロリと出てきて美味そうだな五つ貰おうか、そう言えばイースターだから卵と言っていたけど、そもそもイースターってどういうイベントで卵はどう関係あるんだ?」

ソフィア「半熟玉子のコロッケパン美味しそう、私もください、後私もイースターって何か気になったいたんです。」

シュウカ「イースターと言うのは異世界の復活祭で卵は生命の復活の象徴らしいんだ。」

ガンツ「なるほどそう言うことだったのか。」


スズカ「コロッケパン以外の卵の惣菜パン他にもあるから、色々試してみるの。」

トワ「本当に色々あるんですね お勧めはどれでしょうか?」

スズカ「パンの上にハムを輪にして中に刻んだ卵を入れたハムエッグパンがお勧めなの」

トワ「美味しそうねではこれを2つください。」

ソフィア「ハムエッグパンも一つください。」

スズカ「ありがとうございますなの。」


イザベラ「惣菜パンも美味しいそうだけど、イースター限定の甘いパンってありませんか?」

ふわり「だったら蜂蜜、砂糖、ナッツ、を練り込んで編み込んだパン、コズナック何てどうかな?甘くて美味しいよ。」 

イザベラ「可愛いし美味しそうね、このコズナックを2つ頂こうかしら。」

ソフィア「こんなパンもあったんだ私にも一つ。」

ふわり「毎度ありがとうございます。」


メディ「フレッシュタイム入りのボンゲデケージョ出来たわ。」

ルーチェ「タイムとチーズの良い香りですね、これはどう言ったパンなのですか?」

メディ「チーズやオリーブオイル、フレッシュタイムをいれたパンですね。」

ルーチェ「美味しそうね、2つくださいますか?」

メディ「はいどうぞありがとうございます、後ソフィアさんも一つですね。」

ソフィア「確かに私も注文しようと思っていたけどどうして分かったんですか?」

メディ「ソフィアさんいつも期間限定のパン必ず一つ以上お買い上げ頂いているからそうかと思ったんです。」


ノエミ「チョコレートを使ったパンの期間限定パンがあると聞いたんですけど。」

トウカ「パンに、フレッシュ、ミントを、練り込んで、チョコ、チップを、加えた、チョコミント、パン、甘くて、爽やかで、美味しい。」

ノエミ「爽やかならたくさん食べれそうだし3つください。」


エリィ「シュンカさん、お勧めのフルーツパンがあるからと招待を受けたので来ましたわ。」

シュンカ「エリィ~来てくれて~嬉しいわ~スズカ達が~作った~、タルト生地に~桜あんと生クリームに~、ゼラチンを~のせて~その上に~イチゴ~キウイ~メロン~などの~季節の~フルーツと~桜の砂糖漬けを~乗せた~タルト~です~。」

エリィ「まあ、華やかでとても美味しそうですわ、お土産にもしたいですから、4つ頂けますでしょうか。」

ノエミ「本当に綺麗私も一つください。」

トワ「私もください。」

ルーチェ「ケーキなら私もほしいわ。」

イザベラ「わたしも、私も。」

ソフィア「私にもください。」

ふわり「こっちの世界でも女子はケーキには目がないんですね。」


スズカ「ソフィアさんはイースター限定パンみんな頼んでたけれど、大丈夫なの?」


オウカが来たことをきっかけに始まった、フラワー&イースターは大盛況で終わったのでした。


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