開店準備
ティム「着いたわよ、ここが私が和国の拠点にしてる神仙村にある家よ。」
スズカ「本当に一瞬で着いたの。」
シュンカ「とても~広そうな~家~みたいね。」
シュウカ「これが和国の建物なのね、今まで見てきた建物とは全然違うから興味深いわね。」
ペティ「それになんか落ち着きます。」
トウカ「でも、何となく、普通の、家と、違う気がする、広さに、違和感が、ある。」
ティム「トウカ良いところに気がついたわね、ここはたくさんの人を転移させる可能性もあるから、空間魔法で広げているのよ、まあ建物自体もそれなりに大きいけどね。」
ふわり「なんか懐かしい感じがするわね。」
マナ「田舎のお婆ちゃんの家に雰囲気似てるからかな。」
イリキエラ「多分時代的にはもう少し古い気がするわよ、江戸時代くらいの武家屋敷くらいの感じかな。」
しばらくすると、銀髪で茶色の瞳の女性が部屋に入ってきました。
ホウ「ティム様いらしていたんですね、突然連絡が来たから準備が大変でしたよ、お久しぶりです。」
ティム「久しぶりね今回こちらに用があったから久しぶりに来たのよ。」
スズカ「この女性はどなたなの?」
ティム「紹介がまだだったわね、彼女はホウこの転移用エリアとこの隣にある孤児院を管理しているのよ。」
シュウカ「孤児院?ティムは孤児院をやっているのかい?」
ティム「ええそうよ小規模だけどこの隣でいろんな事情で子供を育てることが出来ない人から預かった子や、親が行方不明の子供を預かってる孤児院をしているのよ。」
ホウ「どこが小規模なんですかこの国でもかなりの規模なんですけどね。」
シュウカ「孤児院か興味深いわね。」
ホウ「それならこれから孤児院を案内するです、孤児院へはこの通路を通れば良いのです。」
メディ「そう言えばさっきティムさんが言っていた神仙村って確かサントリナが暮らしてると書いてあった場所だったはず。」
ホウ「サントリナ様の精霊樹ならこの少し先にありますよ、この辺りでも有名な観光スポットですし。」
メディ「それなら孤児院に行く前にサントリナのところに行って挨拶に行きたいわね。」
ティム「ここから距離はあるしシャロンの事もあるから、先に孤児院を案内するわ、すぐ隣だしね、元々今日はここに泊まって明日から行く予定でしたしね。」
メディ「そうだったんですね、分かりました。」
ティム「逸る気持ちも分からなくはないけど、長い時間移動する可能性もあって、帰りが夜遅くなってもいけないから、元々ここに一晩泊まってもらう予定だったのよ。」
ティム「ここが孤児院になるわね。」
シュンカ「結構~広いのね~子供達も~たくさんいるみたい。」
シュンカ「確かに結構な規模だね。」
シキミ「ティム様来ていたんですね。」
ティム「シキミ頑張っているみたいね、仕事には慣れたかしら。」
シキミ「はい、大変だけど毎日充実しています。」
スズカ「この女性はここで働いていると言うことなの?」
ティム「ええそうよ、彼女はこの孤児院を手伝っている一人のシキミで、シキミが以前付き合っていた彼が、シキミの友達に奪われてしまったのよ、それでシキミがその彼と付き合っているときに彼の子供を妊娠していてね、それでふとした切っ掛けで自分が妊娠していることを自覚して、どうしたら良いか相談に来たのよ。」
ふわり「その男最低ですね、彼女を妊娠させた責任を取らないなんて。」
シキミ「ティム様と相談して、気持ちの整理も出来てなかったし、私一人で育てるのはかなり難しかったから、生まれたハバナはティム様に預けて、孤児院で預かってもらうことにしたんです、そしてハバナのこの手で育てたいと思い、この孤児院で働いているんです。」
ティム「頑張っているみたいね、あれから少しは落ち着いて気持ちの整理は出来たのかしら?」
シキミ「はいあれから色々考えて、まだ完全に心の整理は出来てはいないけど、あの娘と向き合っていこうと思っています。」
ティム「そう気持ちの整理が出来たらいつでも言ってね、その時はこちらでも話しておくから。」
ナズナ「ティム様いらしていたんですね、お久しぶりですね。」
ティム「あらナズナ茶屋の方は大丈夫なのかしら?」
ナズナ「今日は茶屋は定休日ですよ、それにここに預けた子供達の様子も気になっていましたから。」
ティムがシキミと話していると、明るい茶髪にお下げで青い瞳の女性が話しかけてきました。
トウカ「彼女も、この孤児院で、働いている、人なの?」
ティム「ええそうよ、彼女はナズナこの近くの茶屋で働きながら時々、この孤児院も手伝ってくれているのよ。」
トウカ「間違っていたら、ごめんなさい、ナズナさんて、もしかして、蜘蛛の、神獣なの、かしら?」
ナズナ「神獣ではないけど確かに私は絡新婦と言う蜘蛛の妖怪よ良く気づいたわね。」
トウカ「私達の、知り合いに、アラクネの、魔裁師の、ニーナと、魔力と、いうか、雰囲気が、なんとなく、似てたから、そうかなと。」
ナズナ「なるほどそう言うことだったのね、魔裁師とは面白そうな仕事ね私も服を作ったりはするけどその発想はなかったわね。」
トウカ「ニーナは、独身、だったと、思うけど、蜘蛛は、子沢山だから、預かって、貰ってる、感じなの?
」
ナズナ「あなた蜘蛛について詳しいのね、その通りよ、子供が産まれすぎて私達では育てられなそうだから、この孤児院に預けているのよ、それで預けっぱなしもなんだから、他の子も含めて時々面倒を見てるのよ。」
トウカ「なるほど、よく、分かったわ。」
クレア「ところでシャロンはこの辺りに住んでいるのじゃろうか、私達は元々シャロンに会いに来る目的で来た訳じゃし。」
ホウ「私はあまり出歩かないから分からないですね。」
シキミ「私もシャロンと言う名前は聞いたこと無いですね。」
ナズナ「聞いたことある気もするけど思い出せないわね。」
メディ「シャロンから住んでる場所について聞いたりしてないの?」
クレア「シャロンは山奥に住んでいて、付近に村とか無いからどの辺りに住んでるのか把握しておらんみたいでのう、仮に言ってたとしても、惚気混じりの愚痴の方が圧倒的に多くて、印象に残っていないんじや。」
メディ「あー、なんか納得。」
ティム「シャロンに関しては知ってそうな人に心当りあるから、明日になったら案内するわよ。」
ナズナ「私の茶屋自慢の料理を夕食に出すから楽しみにしててね。」
そして次の日
マナ「ナズナさんの料理美味しかったです、久しぶりのご飯が特に美味しかったです。」
イリキエラ「和食食べられただけでも来た甲斐がありましたね。」
ふわり「ご飯自体はメディに出してもらったことあったけど、日本米は落ち着きますね。」
マナ「メディさん、お米も出せたんですね。」
イリキエラ「それなら私も食べたかったです。」
メディ「前に私の自慢のカレーを食べたときにご飯と食べたいと言われたから、用意したのよ植物なら大抵のものは出せるから、でも昨日のとは違う感じだったわね。」
ふわり「それは米の種類が違うのよ、私達の世界では、昨日食べたのはジャポニカ米で前にメディが出してくれたのはインディカ米だったのよ、まあカレーにはジャポニカ米よりもインディカ米の方が相性が良いからそこまでは言わなかったんだけど。」
メディ「そう言えば私の米を食べたときもそんなこと言ってたわね。」
クレア「シャロンの場所はまだ分からないけど、会えるのじゃろうか。」
ティム「シャロンもこの辺りに住んでるはずだから大丈夫よ、そもそもシャロンに会いにここに着たわけだしね。」
トウカ「シャロンと、会ったら、話、長くなりそうだし、場所が、分からないから、サントリナに、先に、会いに、行った方が、良いと、思う。」
スズカ「ここには和国以外の人も住んでるみたいなの。」
シュウカ「確かに私達がいた王都で見たような服を着た人もいるみたいだね。」
スズホ「それはサントリナ様のお陰で、外国からの移住者も最近増えてきたからなのです。」
スズカ達が話していると、ロングヘアーの巫女服を着た女性が話し掛けてきました。
スズホ「サントリナ様は10年位前にこの地にやってきて、この地に止まるようになってから、サントリナ様の加護で、此村の作物の豊作が続いて豊かになってきているんですよ、それに数ヶ月前私が鈴華が突然生まれ始めパニックになったときに助けてくれたのもサントリナ様で。」
ユカリ「またその話をしているのかにゃ、前も言ったけどサントリナ様は精霊樹からあまり離れられないから、ティム様の仲間のセイラ様か、フォリア様だとおもうにゃ。」
スズホがサントリナについて熱く語っていると、紫のツインテールの猫耳の女性が声を掛けてきました。
ユカリ「そもそもあの時も予定日がもうすぐだったんだから、一人で妖怪退治に行かないで、カエデとナデシコに相談して一緒にやればこんなことにはならなかったのにゃ。」
ペティ「私と同じ紫髪で猫耳あなたも猫獣人なの?」
スズホ「違うわよ彼女は猫獣人ではなくて、猫憑きよ、飼い猫の魂を降ろして取り憑かせたのよ、ユカリも私と同じ神社に仕える巫女なのよ、どこでこんなのを覚えてきたのか...。」
ユカリ「それはさっき話しに出した、カエデとナデシコに教わったにゃ、二人が言うにはナデシコの祖先のキキョウが持っていた資料に蘇生とか交霊術とかあったのを、カエデの祖先のサクラの家に伝わっていた陰陽師とかイタコの伝承を組み合わせて作った術らしいのにゃ。」
スズホ「二人ともユカリに甘すぎるわね...。」
シュウカ「聞いたこと無い事ばかりだからもっと詳しく聞かせてくれないかな?」
トウカ「サントリナや、シャロンに、会わないといけないし、この話し、いつ終わるか、分からないから、早く行く。」




