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Sterne【改稿&更新中】  作者: 嵯峨野 樹悠
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926

お時間が許す限り、続きをどうぞ。


登場人物はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n9826hu/1/


読み終わりましたら、【いいね】【☆】などの評価もお願いします<(_ _)>

「緋依絽ちゃんには、ちょっと悪いことしちゃったな(苦笑)」


「(笑)大丈夫でしょ。で?伊織は大丈夫じゃねーだろ?」


「そうっすね。熱は逆に上がってると思います。あんな体で無理に動いたから」


「どこにいた?」


「スタジオです。ドラムセットの前で眺めてました。」

そう言うと、さっき二人で話したことを伝えた。


「気がついてたんだ。」


「俺も聞くまでは全く分かんなかったんですけど。意識しないように、言わなかったんじゃないかな。ロディは別にしても、3人はずっと伊織の方しか見てなかったらしいっす。ぱっと見は分からなくても、漂うオーラというか気配は、Engelにまっすぐ届いてたのかも。」


「あいつらにも、何とかしろって言えるわけじゃないしな。これは俺らもあいつらにはいえねーな(苦笑)」


「やっぱ、一番大変なのは・・・」


『大変じゃないよ』


「伊織」


「起きてたのか?」


『なんか、声が聞こえたから。』


「ちょっとうるさかったな(苦笑)ごめん。」

そう言うと、伊織は起き上がろうとしたから


「伊織。寝たままでいいよ。」


『でも・・・』


「体に力入んねーんだから(苦笑)寝てていいから」

そう言うと、伊織は起き上がるのをやめた。


『3人が、ファンだって知ってから、いつかはこういう日が来るって思ってた。それが今日だったんだと思う。』


「うん」


『ライブ見てもらうのはいいんだけど』


「うん」


『後で、みんなとそういう話はしたくないんだ。』


「伊織」


『大ちゃんと良ちゃんと緋依絽ちゃん達じゃなくて、健翔達と樹も。』


「分かった。」


『樹は、気がついてくれると思う。だから、言わないと思う。』


「そうだな。樹は大丈夫だと思うよ」


『う、うん。伊織を伊織として、見て欲しいから』

そういうと、伊織はおでこにあったタオルを目にあてた。


「伊織」

良騎は、伊織からタオルを取ろうとしたけど


『と、取らないで』

と、言われやめた。


『わがまま言ってるのは分かってる。自分で、(Dunkelheitって)言っておいてライブ見せて。でも、話したくないって。だけど・・・』


【伊織】


『だけど、伊織はずっとEngelじゃない。伊織は伊織として、ずっと見て欲しい。だから・・・』


「伊織。もういいよ。伊織の気持ちは十分伝わってきたから。」


『伊織から、ちゃんと言わなきゃ。』


「言わなくていいから。」


『でも・・・』


「大丈夫だから。俺に・・・俺に任せて?」

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