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『ねぇ。毎日伊織と居るけどいいの?』
「お正月明けたら、また戻んないといけないし。今のうちにいっぱい会っこうと思って」
『変なの(苦笑)』
樹は、なんとなく思っていた。
伊織は俺を選ばないと、守ってやれるのはあと少しなんじゃないかって。
だから、会える間はずっと一緒にいようと思った。
自己満足なんだろうけど、伊織が好きなことは抑えられなかった。
匠彌さんも、伊織のこと好きなんだって分かった。
伊織はなんとも思ってないぽい(苦笑)
時折、話に出てくる啓威さんの話になると嬉しそうに話した。
きっと、まだ伊織は気づいてないんじゃないかと思う。
だけど、俺は気づいてしまったんだ・・・彼のことがもしかしたらって。
時折、悲しそうな顔をするのが気になるんだけど、まだ会ったことない人だ。
俺が行く時間帯をは違うらしい。
今はなんか忙しいとか、健翔くんと同じ仕事仲間らしい。
『樹?』
「ん?」
『クリスマスはなにしてるの?』
「もちろん、伊織と過ごすけど?」
『私にも予定あるんだけど』
「えっ?彼氏いるの?」
『(笑)いないけど?』
「なんだ」
ホッとした俺。
『クリスマスパーティーするんだよ。やっくんとたー君と。』
「なるほど。じゃぁ、俺は」
『樹もおいでよ』
「俺は部外者だよ?」
『多い方が楽しいじゃん。もしかしたら、健翔達も来るかも。』
「そうなんだ。じゃぁ行こうかな」
『良かった。じゃぁ、やっくんに話しておくね』
伊織が、楽しいならいっか。
そう思う樹だった。
『そういえば、和穂は今日休みだって言っててね。伊織も休みだから・・・』
「和穂?誰?」
『健翔の友達。香帆ちゃんって人が彼女なんだけど、伊織のお姉さん(笑)』
「へぇ~」
『久しぶりに会おうってなったんだけど、一緒に行こう?』
「うん」
『和穂。久しぶり~。香帆ちゃんも』
「久しぶり。全然休みが合わなかったもんね~」
「伊織ちゃん久しぶり。隣にいる子は?」
『樹っていうの。伊織の幼馴染。隣に住んでるんだよ』
「樹です。隣っていっても、今は家出てるし(苦笑)」
「樹君。よろしくね。」
「よろしく。」
「二人お似合いだから、てっきり付き合ってるんだと思ったよ」
「香帆?」
「あ、ごめんね。さて、どこ行く??」
4人で遊びに行った。




