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二人で話し込んでいて、ふと啓威と将暉の方を見ると。
『どうしたの?』
「なんでもないよ。あの日来てくれてたんだったよね。俺ら、最終日で必死だったし(苦笑)楽屋で、会わなかったからどこいいたのかなって、今話してたとこ」
『伊織、背が低いから埋もれてたんだよ(苦笑)周りでかい人いっぱいいた』
「そうだったんだ。あーいうとこでやる時は、見えるとこ用意しないとね(笑)」
『(笑)お願いします♪』
「じゃぁ、その時俺も一緒に行っていい?」
『うん』
「やった~ってことで、よろしくね」
啓威と将暉は、本人があんなこと言ってしまった為、認めざるを得なかった。
「伊織ちゃんが、そういうってことは本当に」
「あぁ。」
まだ、納得はいかなかったもののそう話されてしまっては思わざるを得なかった。
『露維さんは、ずっと役者さん志望だったの?』
「俺?そうだね~。ずーっとやってるってことはそうなんだろうね(笑)でも、いろいろ挑戦したいって思ってるよ」
『へ~大ちゃん達みたいに、身長もでかいし。モデルとかやってみたらいいのに』
「俺がモデル?」
「露維はモデル向きじゃないね(笑)」
「それ、ひどくないっすか?」
そう言うとみんなで笑った。
昨日よりは、持ったようだけど、伊織にはすでに限界だった。
が、帰ろうとは言えずうつらうつらしていた。
「(苦笑)伊織ちゃん。横になったら?」
『だいじょう・・・ぶ』
啓威は何も言わず伊織の膝枕になった。
「あらら・・・伊織ちゃん。限界(笑)」
「すまん」
「いや、こうしたの俺だから。」
眠っている伊織の頭を撫でながら話をしていた。
「(こうやって見てると、やっぱステファニーとは違うなって思うんだけど。でも、この娘があのドラマーなのは、まだ信じられないな)」
「(ふ~ん。もしかして、もしかするんだ。)」
露維は、初めて気がついた。
しばらくして
「そろそろ、お開きにしよっか。このままじゃ伊織ちゃんも可哀想だし。」
「そうですね。また、このメンバーでいきましょ?」
そう言うと、和穂を呼んで俺らは帰ることにした。
「今日は、寝ちゃったんだな(苦笑)」
「あぁ。(こそっ)今度は、樹と3人で来るよ。香帆ちゃんがいる日教えてね」
「ありがと。また連絡する。」
そう言うと、解散した。
「今日は、ありがとうございました。色々とすいません」
「いやいや、逆にお邪魔じゃなかった?」
「和さんと話するのも楽しみなんで」
しばらく沈黙が流れた。
「伊織ちゃんの笑顔が、もっと見れるようになるといいね」
健翔は、思わず和の方を見た。
「和さん?」
「俺は何も聞いてないよ。だけど、今日一緒にいて、前みたいな笑顔は減ってた気がしたからさ。彼女ともそういう話はしてない。あくまでも俺が思ったことなんだけどね。」
「そうですか」
「今日は、律もいなかったからかもね(笑)」
今度は一緒に行こうと言っていた。
健翔は、話していいものか悩んだ。
すると、
「健翔くん。俺は聞きたくていったんじゃないよ?だから、何も言わなくていい。でも、伊織ちゃんの笑顔は増やしてあげないとね」
「はい」
健翔は、これ以上何も言わない方がいいと思い、心の中で感謝した。




