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Sterne【改稿&更新中】  作者: 嵯峨野 樹悠
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080

次の日、良騎の部屋へ迎えに行くと

「おはよ。何か今日は機嫌よさそうだね?」


「緋依絽ちゃん。おはよー。あっ。昨日啓威君と飲んだ。」


「え?なんで?」

良騎は説明した。


「そうなんだ。偶然会ったんだ。年も近そうだし気があったんだね(笑)」

若干嫌な予感がしたんだけど


「次の休みの時、大樹も連れて行く約束した~~」


「(やばいかも。)そっか。あまりはめ外さないでよ?」


「大丈夫だよ」


「無茶はしないって分かってるけどさ」


「緋依絽ちゃんも行く?」


「行かない」


「え~行こうよ~」


「行かないったら、行かない。」

思わず叫んでしまった・・・・そんなつもりなかったのに。


「そんな怒らなくても」


「ごめん。でも、行かないから。それと、その場で私の名前は出さないで。」


「分かった」

すると部屋を叩く音がした。

ドアを開けると大樹が立ってた。


「二人で喧嘩してるの?外まで聞こえてたよ?(笑)」


「なんでもない。用意出来たら来てね。先に行ってるから」

そう言って、二人のそばから一旦離れた。


「緋依絽ちゃんが、声荒らげるなんて珍しいね。喧嘩したの?」


「いや、俺にもよく分かんないっす」

さっきのやりとりを、良騎は話した。


「何かあるね」


「とは思うけど、聞いちゃいけないんだろうなって。」


「だろうな。しばらく、おとなしくしとこうぜ。」


「ですね」



緋依絽は、良騎のところから出てきたのはいいが、どこにも行けず悩んでた。

まだ、集合時間には早かったから、ロビーの喫茶店で時間をつぶすことにした。


すると、紘がいた。

今は何か会うのが気まずい気がして、引き返そうと思ったら呼ばれた。


「早いね。一緒にどう?」


「はい」

紘は、緋依絽を見た瞬間何かに気づいたのだろう。

声を掛けたら、やっぱり元気がなかった。


はじめは、今日のスケジュールとかの確認だったが、紘が言った。

「何かあった?」


「いえ、何も」


「(苦笑)何かあったって、顔に書いてるよ。我慢しなくていいから、ちゃんと言って?」


「でも・・・」


「なんでも溜め込む癖があるだろ?どっかで吐き出さなきゃ苦しいだけだよ」

そう言われて、紘を見ると優しく微笑んでいた。

今は父親の目線だった。


「実は・・・」

さっきのやりとりを話した 。


「もしかしたら、感づかれたかも。」


「いつかはバレるんだ。早いか遅いかだけなはず。気にすることはないよ。」


「私が責められるのは構わない。でも、伊織ちゃんが」


「そうだな」


「会わない方が良かったのかな」


「それは違うと思うな。今は、そう思うかもしれないけど。伊織にとって、緋依絽に会ったのは良かったのかもしれないだろ?」


「だといいんだけど」


「俺はほとんどLINEなんて返してないけど、あっちに戻る前に一度してみるよ。チャンスがあれば会ってみる」


「それは危険じゃ??」


「チャンスがあったらだよ。無茶はしないから。」


「分かった。あ、そろそろ時間です。」


急に仕事モードになった緋依絽のは、大樹と良騎の姿が見えたからだ。


「(笑)そろそろ行くか。」

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