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「おはよ。大樹久しぶりだね。」
「おはよ」
「怒ってるの?」
「別に」
「(苦笑)おはよ。緋依絽ちゃん」
「おはよ。遅れないで来れたね」
「これでも、日々進歩してるのよ?」
「じゃぁ、私じゃなくても大丈夫じゃん(苦笑)」
「それとこれとは話が別なのっ」
「おはよ。緋依絽ちゃん。二人がいないと有意義に仕事出来たでしょ?」
「おはようございます。色々ありがとうございました。楓さん」
「ほんと、よくこんな二人を緋依絽ちゃん一人で相手出来るわね~」
「いった~。何すんだよ」
「折角、緋依絽ちゃんに会えたんだから、もっと喜べばいいのに。素直じゃないんだから」
「ん?」
「なんでもねーよ。おかえり。」
【(笑)】
緋依絽は、こっそり楓に話した。
「楓さん、こんな二人でも、私には紳士ですよ(苦笑)たまにやんちゃですけどね」
「なるほど。まぁ、私より緋依絽ちゃんの方がいいみたいだからね。バトンタッチするわ。」
「今日からは、もう少し鬼になろうかな」
「いいわよ。緋依絽ちゃんはちょっと甘いからね(苦笑)」
「え~今までのままでいいから・・・」
「楓さん。社長はどこに?」
「まだ部屋にいるわ。呼んでこようか?」
「いえ。二人ともちょっと待っててね」
そう言って、紘を迎えに行った。
「なんで、髪切ってるの?」
「さぁ」
「こっち帰ってきて、知り合った美容師さんに切ってもらったらしいですよ」
「へぇ~長くて綺麗な髪だったけど。あの髪型も似合うよね」
「なんで、良騎がそんなこと知ってるの?」
「昨日、俺が散歩から戻ったらロビーにいたから。少し話したんですよ。」
「ふーん」
「しょうがないじゃないですか。大樹は散歩中だったんでしょ?俺と別々だったし」
「別に、それで機嫌が悪いんじゃねーよ」
「いい加減、機嫌直しなさいよ。ほんとに愛想つかれても知らないわよ?」
「仕事はちゃんとする。」
「ったく(苦笑)」
緋依絽は、紘の部屋の前にいた。
色々話したいことはあるのだが、これから仕事だから今は話せない。
楓さんもいるし、大樹や良騎もいる。
3人の前では話せなかった。
ドアを叩くと、紘が出てきて中に入れてくれた。
「おかえり」
「ただいま。お休みくれてありがと」
「どういたしまして。LINEくれて良かったよ。あいつらには見つかってないから、大丈夫。」
「でも、何か疑ってるね。偶然すぎるし(笑)何も言ってこないけど。」
「そこは、大人だから言うの我慢してんじゃないの?緋依絽の前では。たがが外れたら怖い気もするけど。」
「やめてくださいよ。暴走したら、手つけられるわけないじゃないですか(苦笑)」
「身の危険を感じたら、俺のとこくればいいよ」
「(苦笑)分かった。いつでもいいんだけど、二人で話せる時間ある?」
「2,3日は無理かな?一段落付いたらでいい?」
「じゃぁ、その時に。」
「おっけ。じゃぁ行こっか。」
「はい。」




