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「手伝うよ(笑)」
「えっ?あ、すいません」
「俺がいると緊張する?(苦笑)」
「いえ(苦笑)そんなことないです」
「(苦笑)匠彌君。伊織のこと好きだろ?」
誰もいなくなったから聞いてみた。
「えっ?そんなにバレバレっすか?」
「最初来た時に、なんとなくそう思ってさ。見てるうちに、何か確信した(笑)」
「でも、今の距離のままでも楽しいんで。しばらくは(笑)」
「伊織も、なかなか天然だしね。気づいてないんでしょ?」
「多分。っていうか、バレないように気をつけてるつもりなんですけど、みんなにはバレてるみたいです。」
「なるほど(笑)」
あれだけあった食器が、あっという間に綺麗になって、でも色々話が出来て良かった。
「伊織が、匠彌君にしてもらった髪型すごく気に入ってるみたいでさ。すごく嬉しそうに話してくれたよ。切っちゃダメって言っちゃったから、悪いことしたかもって言ってたけど(苦笑)」
「(笑)まぁ、カットするのが商売ですからね。でも、しなくても色々出来るって言うのも分かってもらえたなら嬉しいです。気に入ってくれたなら、なおのこと。」
「俺も今度行こうかな。お店教えてよ」
「是非」
しばらく、みんなで話していた。




