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Sterne【改稿&更新中】  作者: 嵯峨野 樹悠
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477

お時間が許す限り、続きをどうぞ。


登場人物はこちらから

https://ncode.syosetu.com/n9826hu/1/


読み終わりましたら、【いいね】【☆】などの評価もお願いします<(_ _)>

アンコールを2曲ほどした後、俺はいつものMCを始めた。

「今日は、ファイナルってことで。他にも色々話したいことがあるんだけど、いいかな?」

観客の反応は良く静かになった。


「来てくれた人達には、俺達のライブを観て楽しんで帰ってくれるのが、何よりも俺らにとってのご褒美なんだ。みんなが楽しんでもらえるを見ると、もっと頑張ろうって思う。」

俺は、そこまで言って話すのをやめてしまった。


「健翔は、あれを言おうとしてるのか?」


「そんな気がする」


「何?」

二人は答えなかった言えるわけもなく。


「だけど、ある会場で、来てくれた人に辛いことがあったんだ。大事にはならなかった。でも、その人にとっては辛かったかもしれないし、怖い思いもしたかもしれない。せっかく俺らのライブに来てくれたのに、一瞬で悲しい出来事になったであろうから。俺らは、みんな楽しんで帰ってくれてると思っていた。見えない所で辛いことがあったって聞いて、3人とも悲しかったし怒りもあった。」

また少し沈黙が続いた。


「その辛いことを体験してしまった人は、俺の知り合いの妹さんだったんだ」

そういった後、会場内がざわついた。

啓威も将暉も、そしてスーも。


「もちろん、俺の知り合いだからじゃない。来てくれた誰もがそんなことは体験して欲しくはないんだ。」

と、これからそういうことがなくなるようにみんなにお願いしたんだ。


「俺達とファンのみんなとは、家族みたいな存在でいたいんだ。遠くにいても繋がってると。だから、どんな些細なことでもいいんだ。ファン同士じゃなくても周りの人を助け合って欲しい。」

と、健翔は頭を下げた。


ライブのこととはいえ、楽しかった時間を引き裂いてしまったかもしれないと思うと、なかなか頭を挙げられなかった。

するとみんな暖かい声をかけてくれたんだ。


「みんな、個人的な事話してしまってごめん、ありがとう。今日、この会場に来てくれてると思うんだ。だから、みんなの思いも伝わってると思う。本当にありがと」。

と、再度頭をさげた。


頭を上げると気持ちも切り替えた。

「さて、気持ちを切り替えて、みんなにはまだ伝えないといけないことがあるんだなぁ」

ここでメンバー紹介を始めた。

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