476
お時間が許す限り、続きをどうぞ。
登場人物はこちらから
https://ncode.syosetu.com/n9826hu/1/
読み終わりましたら、【いいね】【☆】などの評価もお願いします<(_ _)>
「なにこれ」
「昨日と一昨日より、断然良くなってるじゃん」
しかも、最初はあんな一触即発状態だったにもかかわらず、5人がめっちゃ楽しんでいた。
「彼女のなせる業かもな(笑)」
健翔は、予告もなしにメンバーが増えていたりして、ファンがどんな反応するか怖かった。
しかし、見た目が幼かろうが女の子であろうと、ファンの目線は変わらなかった。
むしろ、楽しんでくれていたことがすごく嬉しかった。
あっという間に、楽しい時間が過ぎて本編は終わった。
一度、全員はけたが、観客からアンコールの声が続いていた。
「STIVEもSTEPHANIEも大丈夫?」
「あぁ。3日間の中でも一番エキサイトだね(笑)」
『・・・』
スーは、余裕がなくなってるのか会話には入ってこなかったけど、俺は頭を撫でた(笑)
嫌がると思ったけど、払いのけられなかった。
ずっと、MCで言おうかどうしようか迷っていたことがあった。
これから、こういうことが起らないためにもやっぱり話そうと思った。
きっと、みんな分かってくれると信じているから。
「啓威、将暉。俺ずっと考えてたことがあって、言うのどうしようかと思ってたことがあったんだ。でも、言うことにした。こんないい状態の時にマイナスなことを言う。だけどきっと、ファンは理解してくれると思うんだ。もし・・・」
「健翔?リーダーのお前が言おうと決めたんだ。俺らはそれについていくだけだよ。」
「そうですね。大丈夫っすよ。」
「あのこと話すんだろ?」
こそっと、啓威は健翔に囁いた。
「ばれてたんだ(笑)」
「伊達に付き合い長いわけじゃねーよ(笑)」
「そうっすよ。こういう時に言う方がリアルですし、分かってくれると思います。」
「サンキュ。もみ消したくはなかったんだ。あったことは事実だから。」
3人で、こそこそと話した。
ほんの数分だったけど、スーには聞かれなかったみたい。
そんな余裕はなかったから。
「スー?終わったら、すぐDAIKIかRYOKI来るの?」
『んー分かんない。来てって言ってない。』
「分かった。終わったら、俺のそばにいればいいから」
『ありがと』
「STEVE、STEPHANIE。最後のアンコール前に、俺はこのライブの楽しい時間を少し違う時間にしてしまうかもしれない。きっと二人には分からないかもしれないけど、ファンの子の反応を見ても悲しまないで欲しい。最後は楽しく終わりたいから。」
「分かった。」
「メンバー紹介はその後にするから、よろしく♪」
そうして、アンコールしに再び舞台に向かった。




