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「俺は、スティーブの方につかなきゃいけないから、良騎はステファニーについてやって?」
と大樹。
「分かりました。でも、練習風景とか全く見てないから、どんな風になるか全く分かんないんっすけど」
「それは、俺も同じだからなんともなぁ。とりあえず、無茶しないかだけ見て。危険だと判断したら止めさせて?」
「了解っす。」
そして、俺は裏方に回った。
そこは、立ち入り区域になっていた。
ステファニーとスティーブもしくは、俺達以外は入れないことになってる。
「STEPHANIE、大丈夫?」
『STIVEと何度も練習したから。大丈夫。」
「分かった。無理そうだって思ったら、すぐやめさせるからね?」
『(苦笑)どうかな。でも、絶対成功させたいから、途中でやめたくはないな。』
「STEPHANIE次第だね(苦笑)」
『SHIKI達は?』
「後ろで見てるって。」
それには、伊織はもう答えなかった。
ライブモードにスイッチが入ったから。
スティーブのカウントでステファニーも
「えっ?」
良騎にはなにが起こってるのか、一瞬分からなかったが、徐々に曲が進むにつれ飲み込めてきた。
「・・・・そんなことも出来るんだ」
きっと、一緒にやっているのがスティーブだからなんだろうけど、報告しなきゃ。
なんとか最後まで乗り切ったようだ。
きっと、伊織の体力は残ってはいないだろう。
まさか、明日もこんなことするのか?
やめさせた方がいいのか?
でも、やめるような子ではないし。
とりあえず、アンコールまでは終わった。
メンバーが楽屋へ戻る前に、ステファニーをスティーブの楽屋へ連れていかなくてはならない。
ステファニーの姿を隠し、そっと連れっていった。
スティーブは、体力の配分はちゃんと考えているのか、辛そうにしているもののすぐに回復しそうだった。
戻ってすぐに、俺はスティーブに問いかけた。
「ねぇ。あれは、STEPHANIEにとってはすごくきつくない?」
「RYOKI?」
「多分、STIVE以外は、俺だけしか見てないと思うんだけど」
「良騎?」
そこへすかさず
『RYOKI。私が言ったの。だから責めないで?』
まだ、呼吸がつらそうだった。
「でも・・・」
『いいの。やろうっていったの。』
頑として譲らなかった。
「何だったの?」
良騎以外は、何が起こったのかさっぱり分からなかったらしく、説明を求めた。
『ここでは駄目。誰に聞かれるか分からないから、ホテルに戻ろう?』
「明日。みんなに説明しますよ。STEPHANIEはもう無理だし(苦笑)」
もう限界だったのだろう。
話す気力はなさそうだった。
毎回、ライブでこんな状態だともたないと分かっているのに、全力でやってしまうんだ。
「分かった。そろそろ戻るか」
健翔達は、ホテルに戻ったらしい。
伊織も、樹の家へ戻った。
「すいません。加減しろって言ったんっすけど(苦笑)」
「(苦笑)悪いね。明日も迎えに来てもらえる?」
「はい」
伊織のパパさんはすごいでかい人で、ちっこい伊織がすっぽり(笑)
「また明日な。STEPHANIE」
良騎は、頭を撫でてホテルへ戻っていった。
ステファニーは、弱々しく手を振っていた。




