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その日の晩、俺はみんなが帰った後、事務所で彼と話したんだ。
「SHIKIから、聞きました」
「早いね。でも、ALEXと俺が出来ることは何でもする。だから、SHIKIにあの時伝えたんだ。」
「でも、あなたは・・・すいません」
「気にするな。もちろん、俺はこんな状態だ。最高の状態で叩けるとは思ってない。だから、一つだけ条件がある。KENTOは反対すると思うけど」
と、その条件を伝えた。
「・・・」
「ごめん。でも、俺はやりたい。」
「もう、伝えたんですか?」
「何も話してないよ。KENTOに許可もらってからにしようと思ってたからね。どんな状況でも、頼まれれば断れないことも知ってる。そういう娘だから。もちろん、メインは俺。Engelは補助的にお願いするだけだから。」
「少し、時間もらってもいっスか?」
「あぁ。どんな結果だとしても。一人でもやらせてもらおうとは思ってるから。そこは心配しないで?」
しばらく、やり取りして話は終わった。
俺は、しばらくその場から離れることは出来なかった。
どれぐらい時間が経っただろうか。
帰ってこない健翔を心配して、電話が掛かってきた。
「はい」
ディスプレイを見ずに出てしまったから、声を聞くまで気がつかなかった。
『健翔?どこにいるの?』
「伊織?」
『もう日が変わっちゃったよ?帰ってくるの?』
「えっ?ほんとだ。今から帰るよ。先に寝てな。」
『分かった。気を付けてね?』
「ぉぅ。」
それから、しばらく考え込んでしまった。
どんなに考えても、健翔の答えはひとつしか出てこなかった。
最良の答えかどうかも分からなかった。
そして、俺は電波を飛ばした。




